二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

生きるって何だろうな「健康で文化的な最低限度の生活」という漫画を読みました

日本国憲法の第25条には、「全ての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とあるようです。

 

であるからして、国の制度として生活保護があるわけですね。世間ではナマポナマポと騒がれ嫌われている制度でもありますが、不正受給であったり、パチンコに使われていたりが叩かれているのであって、純粋に生命に関わるような人たちが叩かれているわけではないのでしょう。

 

では、生活保護でお金さえ渡しておけば良いのか?という事ですが決してそうではないわけですね。何せ、お金の使い方が狂っているような人、字が読めなくて日常生活がままならない人など、文化的な生活がおくれない人にお金を幾ら渡しても意味がないからですね。

 

一方で憲法にうたわれている権利ではあるものの、その原資は国民の税金であるわけでして、限りある財源を有効に活用するためにも不正受給などはあってはならないし、親族などが面倒見れるのであれば面倒見てもらいたいわけであります。とは言え、虐待があって逃げてきた人に対して親元に帰りなさいと言うのも難儀な話なのであります。

 

そのために役所には生活課などがありまして、生活保護の申請だったりとか審査だったりとか、生活改善などの面倒をみたりする所があるわけですね。まぁ、色々と問題もある人や家庭だったりするので精神的にも大変なお仕事なのでしょう。そして、人の生死にも直面することがあるわけですから、そのプレッシャーも大きいものなのでしょう。

 

さて、漫画の方はと言いますと、新卒で区役所の生活科に配属になった不器用な主人公の義経えみるさんが、主に先輩の半田さんのアドバイスを受けながらに仕事を覚えていくってな感じですね。漫画「ゼイチョー!」も税金を払ってもらうために貧困問題が関連していましたが、こちらも貧困問題を解決するためにどうやるんだい?的な所がある漫画です。

 

担当の生活保護者が自殺してしまったりだとか、そういったトラウマになりそうな事がありつつも、不器用ながら精一杯丁寧に、担当外の事にも首を突っ込んだりしながら成長していく姿が頼もしい作品となっています。

 

社会問題を考えるうえでも、これからの人生で何があるかわからないからそれに備えた知識を得る上でもなかなかおもしろい作品なんじゃないかなと思います。知識を得られる時間とお金が持てるって言うのは、それだけで十分贅沢なことなのかもしれませんね。

でも、それこそ文化的な最低限度の生活なのかもしれません。が、知識を得ると言う事がメリットになると言うことを知ると言うのはお金だけでは解決できないところではあるのだと思います。

文化的なと言うのは娯楽という事ではなく、知識を得て、知恵を使える能力を保てる状況と言うことなんじゃないかなと思うわけで、それこそが生きるって事なのだろうなと思うわけでございますよ。

 

 

生活保護で生きちゃおう!  ―崖っぷちのあなた!  死んだらダメです

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