二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

Jsportsでパリ〜ルーベ 2019を見ました

誰が言ったか知らないが言われてみれば確かにそう思える「北の地獄」でおなじみのパリ〜ルーベです。別名クラシックの女王とも呼ばれていて、その石畳の石畳たるやまさに地獄なのであります。

 

ロードレースは機材スポーツなのでありまして、各チームが採用する機材にも注目が集まりますね。昨年優勝したペーター・サガン要するBORAハンスグローエ及びウルフパックことクイックステップはSPECIALIZEDのバイクを使っているのですが、新型のS-WORKS Roubaixを導入してきました。FUJIのRoubaixとは全くの別物ですが、Roubaixの名前をFUJIは手放した模様。何が特徴的かと言うとフロントフォークに仕組まれたサスペンション的なものです。ロードバイクに通常はサスペンションはついていません。

 

それもそのはず、舗装路を高速で走るのに特化したロードバイクにサスペンションをつけると踏み込んだ力がサスペンションによって逃げてしまうから。ところが相手は北の地獄と言われる石畳の道であり、身体への影響を考えてサスペンションが欲しいところ。ただ、舗装路では欲しくない。そんなわがままボディな願いを叶えるのがこのRoubaixであり、フロントフォークのヘッドキャップ部分をひねるとサスペンション機能が有効になったり無効になったりするそうです。なかなか凝ったギミックで面白いですね。

 

中継を見始めたのはセクター19のトルエー=ド=アランベールーあたりからです。集団の中ではユンボのファンアールトがパンクによって足止めを食らってしまいます。チームメイトからバイクを借りることも出来ずに、バイク交換に手間取り、後方からの単騎の追い上げを強いられてしまいます。結局チームメイトからバイクを借りて一度は集団に追いつくも自分のスペアバイクにチェンジし、その後の単独落車によってさらに体力を消耗してしまうことに。

 

残り66kmでセクター15のティヨワ〜サール=エ=ロジエールにてカチューシャのポリッツの動きからクイックステップのジルベール、BORAのゼーリッヒが加わり逃げが出来ます。

 

残り55kmのセクター12のオシー〜ベルシー手前でメイン集団からアタックしたのは昨年優勝のサガン、これにクイックステップのランパールト、ファンアールト、EFのファンマルクが食いつくと先頭の逃げの追走を開始、セクター11のモンサン=ぺヴェルには追いつきます。

 

ローテーションしながら逃げる6人に対してメイン集団からはCCCのファンアーフェルマートがアタックで追走を試みますが、逃げにジルベールとランパールトを送り込んでいるクイックステップが潰しにかかり、逃げ切りが決定的にになります。まさにウルフパックと言う戦略でしょう。

 

残り22kmのセクター6のブルゲル〜ワヌアンでジルベールのアタックによって、集団復帰で体力を消耗しすぎたファンアールトがさすがに力を使い果たしてしまったのか千切れてしまいます。ここまでくるとスプリント力のあるサガンが有利か、それともジルベールとランパールトの二人がいるクイックステップかという所になってきました。

 

セクター4のカルフール=ド=ラルブルではランパールトの牽引からジルベールが発射するもこのアタックは決まらず、緩んだ一瞬のスキをポリッツが抜け出すとついてこれたのはジルベールのみ、サガンは無理せずついて行ってスプリントに準備すれば良いだけかと思われたのですが、ここでまさかまさかの失速、ハンガーノックなのか全く力が入っていないように思われます。

 

そのままジルベールとポリッツがヴェロドロームに入ってきて、ここから二人の1周半のスプリント勝負になります。ポリッツを先頭に押し出して後ろから機を狙うジルベール、やはりベテランの賢さなのか、ジルベールが万全の体制で150m手前からスプリントを開始して前に出るとそのまま譲らずにゴール、クラシックの女王を初制覇しました。

 

いやぁ、終盤までは完全に盤石のサガン体制で2連覇決まったなこれと思ったけれども、レースは何が起こるかわからない。ここまであからさまな失速を見せつけられるとハンガーノックって怖いねって思いますね。そして、36歳の大ベテランが勝利と言うところも素晴らしいし、クイックステップのチームワークは光っていましたね。

 

Roubaixと言うバイクを操るジルベールが優勝したことも大きかったでしょう。いやぁ、実際に乗ってみてどんな感じかはわからないけれども、この勝利は宣伝効果抜群であったかと思います。楽しかった。

 

Cycle*2019 パリ~ルーベ

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サイクリングの補給食にEnemoti(エネモチ)塩餅はいかがでしょうか

サイクリングに限らずですが運動中や休憩中に摂取する食事を補給食などと言ったりしますね。登山とかだと行動食とも言っていますね。で、このような持久系のスポーツの補給食は少量で高カロリーを摂取するために、くっそ甘いと言うのが通常なのではないでしょうか。

 

個人的に甘いものは甘いものとして好きではあるのですが、そんなにしょっちゅう食べたいわけでもありませんし、甘さ控えめな甘いものが好きで、喉が焼けるようなゴディバのチョコレートとかは好みではありません。何が言いたいのかと言うと、補給食って甘くて不味いのが多いよね!ってわけです。

 

そんなこんなで、あんまり甘くなくて美味しい!エネモチと言う補給食を以前紹介しました。それはズバリくるみ餅だったのですが、色々な意味でオススメなのであります。今回は、それの塩餅バージョンを購入して食べてみたのでご紹介します。

 

サイクリングは走っている最中はあんまり気が付かないこともあるけれども、結構な運動負荷で汗もかきます。平地や下り坂ではそれなりのスピードが出るので汗がすぐ乾いて気が付かないこともあるけれども、汗と一緒に塩分・ミネラルが排出されているわけで、ほっぺたを舐めるとしょっぱいくらいになりますね。そう、塩分の補給も大事なのですよ。

 

てなわけで、上が通常のくるみ餅バージョン、下が塩餅バージョンです。確かに塩分量が0.1gから0.9gに増えているのがわかるかと思います。もちろんその他の成分も変化してますが、塩分をとりつつカロリーも補給できるエネモチの塩餅バージョンは非常に有効な補給食なんではなかろうか!と言うことです。

 

エネモチの何が良いかと言うと、甘さ控えめであるから、美味しいという事なんですね。で、その塩餅バージョンの味はどうなのか?って言うと、美味しいです。と言うか、くるみ餅との味の違いが正直わかりませんでした。と言うのも塩餅も塩分多めのくるみ餅だからだと思います。

 

とまあ、味は相変わらず美味しいので、塩分多めなので夏場で塩分消費が激しい季節にはピッタリかもしれませんね。

 

 

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ピナ☆プリことPINARELLO PRINCE 2019年モデルで1,000km走った感想

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昨年12月25日にピナ☆プリことPINARELLO PRINCEが納車されまして、先日の奥武蔵グリーンライン完全制覇のライドにて、めでたく1,000kmを走り終えたのでインプレと言いますか、感想を述べたいと思います。

 

ちなみに、私はクロスバイクを1年、FUJIのアルミロードのRoubaixを2年ほど乗っての感想であり、脚質はオールラウンドに貧脚と言う感じのアラフォーのおっさんであります。まだまだ貧脚初心者ローディーなので機材に関してとやかく言えるものでは無いことを最初に言っておきます。

 

PINARELLO PRINCEの2019年モデルはDOGMA F10に次ぐグレードのフルカーボンバイクで、セカンドグレード、ミドルグレードに分類されるものです。DOGMA F10はツール・ド・フランスを連覇中のバイクであり、その最先端のテクノロジーを反映されてモデルチェンジされたものになります。

 

アルミフレームからカーボンフレームに乗り換えましたが、測ってない感覚値として手に持ったときの軽さは異常です。まさに軽っ!って思いますが、乗ってみると自分の体重が重くてあんまり大差ないですね、ってのが個人的感想です、テヘペロ。パーツ変更でギア何枚分軽くなるとか言う話もあったりしますが、オールラウンドに貧脚な私にはあんまりよくわかりません。

 

そんな私が感じる良い部分は安定性という所でしょうか。特にダウンヒルでの安定感、安心感は抜群だと感じています。ヒルクライムが好きで山に登るのですが、自分の運動神経や反射神経をあんまり信用していないので下りは割とコンサバティブな動きでしたが、恐怖感なく突っ込めるようになってきました。バラ完で組んだゆえにDura-Aceのリムブレーキなのもその安心感を高めていることもありますが、思うようにバイクが動いてくれるのが嬉しいですね。

 

フレームについては以上です。バラ完のコンポはUltegra Di2で組んであります。正直電動の必要あるの?とは思うかもしれませんが、非常に楽ちんです。特にフロントの変速は機械式(105)とは雲泥の差と言って良いでしょう、ポチッとな!とするだけで変速してくれるのは非常にストレスフリーです。以前広島の呉からしまなみ海道を渡って高松空港までのライド中に荷物が重くて手に荷重がかかって痛くなり、変速ができないことがありましたが電動式ならそんな時も問題なかっただろうなと思います。

 

そんなわけで、エントリーグレードの機械式アルミロードと、バラ完で好きに組んだカーボンロードで比べても仕方がないけれども、これは高い金出して乗り換える価値があったなぁと思うわけであります。ええ、それだけの価値がなければならないのです!

 

以上、他人にはなんの価値もなさそうなインプレッション記事となります。ここまで来るとハイエンドバイクに乗っても感動とかしないんじゃないかな?とか思いますが、もし100万近くのハイエンドバイクに乗るようなことになったら、それだけの価値がなければならないのです!とか言ってると思います。

 

 

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