アニメじゃない、アニメじゃない、じゃあ、なんだって言うんだよ!ホントのことらしいです。機動戦士Zガンダムがテレビ放映された翌年、機動戦士ガンダムZZが放映されました。1986年のことです。Amazonプライム・ビデオで観終えました。
Zガンダムの最後で主人公であるカミーユ・ビダンがスイカバーアタックでシロッコを倒したものの、メンタルに支障をきたしてしまう。ファーストガンダム、Zガンダムは少年が戦争に巻き込まれ、ニュータイプとして覚醒するがあまりに、メンタル的にも追い詰められて、シリアスで暗い印象を受けたものでした。そんなZガンダムの直後を描いているのが機動戦士ガンダムZZなのですが、シリアスから一転、コミカルにスタートします。子どもたちには難しすぎたかな。
あんなにも迫力のあったヤザン・ゲーブルでさえも、ZZの主人公であるジュドー・アーシタの前におていはコミカルキャラ全開です。観ていても、これ、ほんとにシリーズ物なの?って思うくらい。スピンオフ作品か何かですか?てな感じです。
悲しいけどこれ戦争なのよね、と言ったのはファーストガンダムのスレッガー中尉なわけですが、ZZだって戦争なのよね。コミカルに描かれていたキャラクターもだんだんと戦争の中で自覚を持ち、シリアス路線に戻っていきます。とは言え、完全なシリアスものにはならないのが、このZZの特徴なのでしょう。Zガンダムの終盤にエウーゴとティターンズが戦い漁夫の利を得たアクシズのように、ZZの終盤にハマーンとグレミー・トトが戦うのを外から様子を伺って疲弊すればいいものですが、そこは主人公だもんね!戦わなきゃだめだもんね!てな感じで突っ込んでいきます。最終話での戦闘はあっけなかったなと思います。ファーストやZが激戦だったのに対して、極限まで追い込まれている感はなく、淡々と終戦を迎えた感じですかね。
モビルスーツとしてのZZは個人的に少し残念かなとも思います。ファーストガンダムと同じようにコア・ファイターを中心にAパーツ、Bパーツが合体する感じですよね。それぞれが別々に動けるという意味ではまぁ、意味もあるのでしょうけれども。変形型のモビルスーツとして、Zガンダムの完成度が高く、カッコよかったんですが、図体ばっかり重厚になってしまってたのが少し残念です。やっぱり、機動力的に問題があるのか、偵察的任務ではジュドーがZで出ていく姿がありましたが、色々とあるんだなと思います。
ニュータイプ能力としては、Zガンダムのカミーユが一番高いらしいのですね。ハマーンがカミーユを拒絶したのは能力が強大すぎたためなのかもしれません。ジュドーに対しては積極引き込もうとしたあたり、人間性の問題なのか、それとも、コントロール出来うる範囲と思ったのか、その辺りは興味深い所でした。
ま、そんなこんなで、ZZに関しては賛否両論ある感じらしいのですが、個人的には素直に楽しめたかなと思います(結局そんな感想しか言えない)。ただ、前半のコミカル部分を捉えるのか。コミカルパートに苦手な人はどうやり過ごすのかが問題かもしれません。ここを乗り切れれば楽しめる作品なのだと思うのですよ。
機動戦士ガンダムZZ 第一部 ジュドー・アーシタ<機動戦士ガンダムZZ> (角川スニーカー文庫)
- 作者: 遠藤明範,美樹本晴彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
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