今、世間的に自転車漫画の中では最も人気があるであろう作品の弱虫ペダルの47巻が発売されていたので、Kindleでポチっとして読んでみました。ネタバレあり。
主人公の小野田坂道くん通称妖怪ペダル回しが2年生になってのインターハイ2日目のクライマックスシーンになります。レース終盤は名峰榛名山の山岳区間後にゴールが設定されています。京都伏見は水田ザクゥを先頭に逃げ切りにかかりますが、妖怪ペダル回し要する総北がエースのポキ泉くんとともにこれに迫ります。続いて箱学が新開隼人の弟の1年生クライマー新開悠人とエースの葦木場が追う展開。
使えるもんはなんでも使うで有名な御堂筋くんは、この中で1つ実力に劣る水田ザァクゥを山岳賞をニンジンにして飛び出させ箱学を揺さぶりにかる。冷静に考えてよせば良いのに箱学の王者のプライドが邪魔してエース葦木場が追撃、山岳賞を取るものの、最後のゴールスプリントに参加できないほどに消耗します。
葦木場と新開悠人の昔話をはさみつつ、お前もスプリンターの弟だから出来る!遺伝子に組み込まれている!的な流れで、御堂筋、今泉、新開悠人での最後のゴールスプリントに入るぜ!ってところでいい感じの時にCMに入るテレビのように47巻は終わります。
王者のプライドとか言うなら小野田今泉ペアの後ろに入って京都伏見を追いかけるとかプライドが許さないと思うんですけどー。とまぁ、使えるもんはなんでも使うと言うのは御堂筋くんの十八番のようなものですが、御堂筋くんがエグいだけでロードレースの世界では一般的な考えかたですから、敵チームを使っての追い上げなんてのは普通のことだと思うのですよ(高校生レースの実態は知らないけど)。
1年目のインターハイ3日目でようやく協調したりとか、2年目の2日目で熊本が協調は懲り懲りとか言ったりとか、レース的にはどうなのかなとか思うのですが、鳴子くんがずっと後ろに付いていたように、だんだんと本物のレースっぽい描写を取り入れてきているなという感じもしましたかね。
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