二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

お金にシビアなサッカー漫画「マネーフットボール」を読みました

この時期はサッカーファン、Jリーグファンはとてもヤキモキする時期なのではないでしょうかね。チャンピョンシップも、プレーオフも、入れ替え戦も全て終わり、残すところはリーグとは異なる天皇杯のみと言うことになります。オフシーズンは来シーズンに向けての契約事がある時期で、引退する選手、戦力外になる選手、移籍する選手など色々居ます。選手だけでなく、監督やコーチも入れ替わります。

 

他チームから引き抜きが嫌ならもっと高い年俸で複数年契約しておけば良いじゃないか!と言うのはまさに正論なわけですが、お金があればみんなそうしてるよ!って言う所なのが現実の問題なんです。逆に、もっと補強をキチンとしろよと言うのもまさに正論なわけですが、お金があればみんなそうしてるよ!って言うのが現実の問題なんですね。選手の移籍と言うのは金銭的に獲得可能かつ、選手がプレーすることに魅力を感じるかと言うのが関わる話で、サカつくじゃねーんだから札束でぶっ叩いても来ない選手は来ないんだよ!!ってことです。

 

そんな2部リーグ所属の貧乏クラブにも将来有望な若手選手が来たりします。レンタル移籍とか期限付き移籍とか言われたりして、主に所属クラブで試合に出れないが、試合に出て経験を積ませたい場合に他のクラブに一時的に貸出したりする移籍制度ですね。

 

この物語の主人公である梶本洋平(カジ)も期限付き移籍にて2部リーグの貧乏クラブである愛媛イーカッスルにやってきた。ここで活躍してレンタル元の浦和レッドスターに戻るために日々精進していたのだが、愛媛への愛着や今後のキャリアなどに揺れ動きながらも、先ずはプレーオフに出て昇格することが復帰のための近道であると覚悟を決める。

 

カジの所属する愛媛は2部リーグの貧乏クラブなので、これでもかとありがちなひどい目にあったりしますね。シーズン中の引き抜き、大事な試合での怪我、金満クラブとの戦い。その中で限りあるリソースを有効活用しながら戦って行くのですが、愛媛の大月監督がまた切れ者で、単に弱者のサッカーをすると言うだけでなくデータや戦術を駆使しながら工夫して戦っていくんですね。

 

最終的には愛媛から浦和に戻る事になるわけですが、レンタル期間終了してレンタル元クラブに復帰する時に、引き止めの言葉をかけてくれない辛さというのも良いですよね。お前は俺達の手の届かないところまで成長したんだ、お前の居るところはこんなところじゃない的な。昇格できないと引き止められない。引き止められないから昇格できない。お金さえあればばばばばって言うね。心が痛いです。

 

貧乏クラブの辛さを共有しながら、目新しいストーリー性があってなかなか面白く、熱くなれる作品かなと思います。

 

マネーフットボール 1巻 (芳文社コミックス)

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サポルト! 木更津女子サポ応援記 1 (アース・スターコミックス)

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