二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

戦前戦中期の日常系「この世界の片隅に」の原作漫画を読みました

 先月観に行った「この世界の片隅に」と言う映画がとても面白かったのです。原作が漫画であると言うことで、原作漫画を読みたいな~と思いましてですね、実際読んでみたわけでございます。

 

失われつつある記憶の中で比べてみると、結構映画の方は原作漫画に忠実に再現されているんだなぁと感じました。原作漫画も上中下巻と3冊でそれほどボリュームもないので映画にするには丁度よい長さだったのだと思います。

 

唯一異なるのことが白木リンと周作との関係性が映画では完全に無いことになっている点ですね。これが上映時間・製作時間とコストの関係で削られたものなのか、物語をより毒のないものにしようとした意識的なものなのかはわかりません。戦前戦中の薄暗い時代背景のザラつきを排除していく中でザラつきの部分をさらに排除した結果なのかもしれないし、そうでないのかもしれません。映画単体で見る分にはあってもなくても作品の素晴らしさは変わらないと思うのですけどね。ただ、やっぱりもやもや感は残りました。と言うのは最早漫画の感想ではなく映画の感想になってしまうんですけれども。

 

けいおん!などで日常系のほんわかした世界観とかが流行ったと思うのですが、この世界の片隅には、戦前から戦中そして終戦あたりまでの時代における日常系な気がします。登場人物みんなアクがなくていい人なのでそう思うわけです。周作の姉の黒村勁子もただのツンデレだと思いますし。

 

先に映画版を見ておくと、声が自分のイメージとマッチするとかしないとかで違和感を感じたりしないのがいいですね。映画版の能年ちゃんことのんさんの声がとってもはまり役だったおかげか、読んでいてものんさんのほんわかした声で脳内再生されててとても心地よかったです。

 

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

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「この世界の片隅に」公式アートブック

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