お金にまつわる色々と言いますか、むしろ、お金に困って人間的にも問題ある人達の行動パターンと言いますか、そう言ったものはだいたいナニワ金融道で学びました。とは言うものの、ナニワ金融道に出てくるお話なんかは、自分にとっては遠い世界の話なんだろうなとずっと思っていました。そう、フリーランスになるまでは。
今までサラリーマンとして10年ちょっと働いていいた時は全く意識していなかったもので、フリーランスになってものすごく意識するようになった事と言えば、もちろんお金の事なのです。幸いなことに帝国金融さんのようなところにお金を借りるような事を意識するのではなく、税金や健康保険や年金保険などを払うことに対してものすごく意識するようになりましたね。自動的に天引きされるのではなく、自分で払いに行くということで意識せざるをえなくなると言う方が正しいかもしれませんが。
そんな税金を払わないとどうなるのか?まずは催促されるだけですが、住民税であれば役所の方が訪ねてくることになりますし、どうしても払わないとなれば財産、給与、家などが差し押さえられて競売にかけられてしまうことになりますね。良い子の皆さんにおかれましては、差し押さえになることなく、きちんと税金を払いましょうってなわけです。
このゼイチョー!という漫画の主人公の百目鬼華子(どうめきはなこ)は、新人公務員で住民税をお支払いただくために日々奮闘する納税課の収納係の人と言うことになります。収納係ってのはお金払えよ!って言いにお宅訪問したりするわけで、メンタル的にはとても厳しい仕事なわけですが、百目鬼さんはそこに自ら望んで配属されたようです。
何故かってーと、幼少の頃、貧しかった親が税金払えなくて・・・ってなわけで差し押さえられていた過去があるからなんですね。で、そのことがキッカケになってその道に進むと言った感じではあるのですが、なかなか痛快で面白いでござんすよ。
貧乏人がなぜ貧乏人であり続けるのかと言うと、諸説あるかとは思いますが、その一つに物事を知らなさ過ぎると言うことがあります。ものを知らない原因もいくつもあって、調べたりしている余裕がないという事や、きちんと勉強出来る環境に無かったために知っているべきであろう社会の制度などを知らないと言うことがあるのだと思います。富めるものはますます豊かになり、貧しいものはますます貧しくなっていくと言うのが、この知識や制度をうまく使いこなせるだけの知識があるかないかなのだと思います。
という訳で、そんな色々な制度だったり考え方だったりをこの漫画を通して知る切っ掛けになったりすると思うので、とても有意義だし、お話としても結構痛快で面白いので、是非オススメしたいなと思うわけです。
そして、ドラマ化とかされれば、もっと知るべき人に色々な事を知ってもらうキッカケになって、より良い世の中になっていくんじゃないかなと思います。どん底まで落ちてしまった人を助けるよりも、どん底に落ちる前に助けられるのであればその方が結果的に社会的コストは下がるし、そのコストを負担する側にも戻ってきてもらえるんじゃないかなと、そういう世の中になれば良いなとは思いますが、たぶんそうはならないんだろうなとも思います。
さて、確定申告の季節だぜ!気合を入れよう!
あらゆる領収書を経費で落とす! 「金持ち社長」に学ぶ禁断の蓄財術 (中公新書ラクレ)
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/03/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
関連記事