突然ではありますが、私は東京プリンが大好きでした。哀愁漂う心の叫びのような歌は私のような非モテなコミュ障インドア派だった心にガシガシと色んなものを突き刺していったのであります。何でかわからんが、今は非モテなコミュ障なままアウトドア派になっていますが、携帯なんて持たなきゃよかった。
両親と離れ離れになって京都の和菓子屋に育てられている小学生の一果(いつか)ちゃんと、東京で音楽活動を夢見るも無残に破れ実家の和菓子屋に出戻ってきた和(なごむ)をはじめとする周辺の人たちの心温まる物語が「であいもん」なわけですね。
和は東京での音楽活動中に、栗の被り物をかぶった「くりまんじゅう」と言うバンドをやっていたそうです。その元ネタとなったのがドラえもんに出てくるバイバインと言うお話なんですね。バイバインと言う不思議な薬品をかけると分裂して倍、そのまた倍に増えて食べきれなくなって宇宙に送り込むってな話ですが、結構インパクトがあるのでその後宇宙でどうなったかについての考察はSF視点からも色々と語られているんじゃないだろうかと思うわけですが、考えていると想像力を掻き立てられて楽しいってのは皆さん理解できるところなんじゃないかなと思います。
そんな馬鹿話がある一方で子供のことを素直に褒められない母親と、頑張りを認めてもらいたいが認めてもらえない小学生の娘のお話だったりとか、最短距離で成功を収めたい症候群の若い和菓子職人の話だったりとか、一果ちゃんと母親との再開の話だったりとかがあってほんとハートウォーミングな作品だなと思います。
ガサツだけどおおらかな和がドジって場をなごましたりしつつ、お話をすすめていく感じはなかなかいいなぁと思うわけですよ。自転車なんだよ人生はと思うわけですよ。
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