出来ることならば関わりたくない分野ではありますが、もしかしたら、ひょっとしたら直面してしまうかもしれない問題ではあるわけですね。なかなかに重い話題ではありますね。
先日読んだ「健康で文化的な最低限度の生活」の6巻では主にアルコール中毒の話でしたが、アルコール中毒も精神的なものも、本人が病気である事に気がついていなかったり、認めたくなかったりするわけですね。なので治療にはまず病気であることを認知することがスタート地点になるわけです。
ところが、困ったことに病気だと思っていないのは本人だけではなくて、身内の方も病気だと思っていないケースと言うのも多々あるわけです。親からしてみたら、ダラシない子、出来が悪い子という認識であって、病気が原因だとは思わないのでしょうね。もしくは、親側にも大きな問題を抱えているケースもあるのでしょう、虐待をする親が外面は良かったりなどするケースもあるのでしょう。
タイトルが生々しさとインパクトに釣られてつい手にとって(ポチって)読んでしまったわけではありますが、この漫画の主人公であり原作者の方は押川さんと言う引きこもりなどの方を病院や施設へ連れて行くようなお仕事をされているようです。そんな現場からの生の声がこうして目の前にさらされると、とてもじゃないが直視できない、目をつむってしまいたい心境になってしまうわけですね。
とは言え、過度に心配した所でどうなるもんでもありません。この漫画を読んだことを景気に、早めに専門の方に相談したことが良いこともあるって事を肝に銘じることくらいが、今できることなんでしょうな。心中お察しするのもおこがましい思いでございます。
「子供を殺してください」という親たち 1巻 (バンチコミックス)
- 作者: 押川剛,鈴木マサカズ
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