二段階紆余曲折

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ローラーに乗りながらジロ・デ・イタリア第2週目をDAZNで見ました

ジロ・デ・イタリアも第2週目が終わりましたね。ステージごとに感想を書くのは諦めたので、週ごとにまとめてみました。やっぱゾンコランですよ、ゾンコラン。登ってみたいなぁ。そして、個人的にはスプリントステージより山岳ステージが好きだなぁ。

 

第10ステージ

ちょっと前の話になったので記憶が曖昧だけども、ローラーに乗ってジロ・デ・イタリアの第10ステージを見始めたのはだいたいラスト60kmくらいだったかなと思います。最後の4級山岳で抜け出したのはバーレーン・メリダのモホリッチ選手とアスタナのヴィレッラ選手ここからの下りでAG2Rのニコ・デンツ選手が合流。一方のメイン集団はこの下り区間で3ウェブのトム・デュムラン選手が落車しバイク交換しますが、これを待つ感じで集団のスピードがダウン。これが無ければ逃げ切りにはならなかったと思いますが、3人の逃げはタイム差をキープしながら進むことになります。

 

逃げからはヴィレッラ選手が脱落してモホリッチ選手とニコ・デンツ選手の一騎打ちとなりますが、最後のスプリントをモホリッチ選手が制してステージ優勝を決めます。バーレーン・メリダを応援している身としては嬉しい勝利、第9ステージは逃げに2人居ながらダメだったので今回もダメだろうなと思ってたんだけど、良かったですね。メイン集団はクイックステップのヴィヴィアーニ選手が早々に脱落していたのでポイント賞争いで2位につけているボーラのサム・ベネット選手はステージ優勝でポイントを稼ぎたかったのですが、残念ながら逃げ切られてた後をボーラのサム・ベネット選手が制しています。

 

第11ステージ

この日も記憶が曖昧だけども、残り50km地点とかそんなところからローラーに乗り始めて観戦開始。逃げにはアスタナのルイス・レオン・サンチェス選手とBMCのアレッサンドロ・デマルキ選手ほか、第9ステージでも逃げに入って最後まで粘っていた増田ことマスナダ選手などのプロコンチのチームから3人の5名。

 

今年からロードレースをそれなりに見るようになったから詳しくはないけど昨年にアスタナのミケーレ・スカルポーニ選手がトラックとの事故で亡くなっていたらしく、ゆかりのあるこの地で同じアスタナのルイス・レオン・サンチェス選手がトップ通過、マスナダ選手とデマルキ選手は空気を読む感じに。

 

逃げは石畳の急坂で吸収、カウンター気味にで2人が飛び出すがその後の急坂で総合首位のミッチェルトンのサイモン・イェーツ選手が抜け出します。これを追うのは総合2位のトム・デュムラン選手ですが及ばず2秒差の2位でゴールもボーナスタイム含めて総合での差は広がりました。

 

第14ステージ

この日はなんと言っても最後のゾンコラン。このゾンコランの頂上ゴールに誰が最初に登ってくるのか、そしてそのタイム差がどうなるかが総合争いの行方を左右すると言っても良いでしょうし、ここで頑張れれば巻き返しも可能であるわけです。ローラーにまたがったのはそんなゾンコランの一つ手前の3級山岳あたりでした。

 

逃げは5名程度が残っていたでしょうか、メイン集団はミッチェルトンが牽引する形。先頭がゾンコランに入る頃には下りでアスタナやサンウェブが引いて勝負に持ち込もうとします。メイン集団がゾンコランに入ると一層厳しさが増して行き、1人、また1人と脱落していくサバイバルゲーム。

 

チーム・スカイのプールス選手が引く集団ではフルーム選手、サイモン・イェーツ選手、トム・デュムラン選手、ポッツォヴィーヴォ選手、ミゲルアンヘル・ロペス選手、ティボー・ピノ選手などの総合上位勢が残り、さすがだなぁという印象。フルーム選手は途中苦しそうにしてたけど、フルーム選手はいつも険しい表情と言うか、難しい顔しているので参考にならないかもしれないけれども、このジロでの調子を考えると厳しいか。トム・デュムラン選手は集団後方でTTで鍛えたマイペース走行でなんとか凌ごうとしている様子。

 

残り4km視点、フルーム選手がプールス選手を切り離して単独アタックを仕掛けます。この動きの直後は誰も反応しませんでしたが、そこから総合首位のサイモン・イェーツ選手が単独追走を試みます。これにも他の選手は反応できない状態で可能な限り離されないでタイム差を失わないように追いかけるのが精一杯の模様。

 

逃げるフルーム選手に追いかけるイェーツ選手のタイム差はわずか10秒前後で推移しながら進みトンネルへ。トンネルから出て少しタイム差が縮まっているか、それとも激坂だから距離が縮まって見えるだけなのか非常に僅差になりまたトンネルへ。このトンネルを出た後もタイム差はほぼ同じ。

 

ハイケイデンスのシッティングで逃げるフルーム選手をダンシングで追うイェーツ選手、追いつくか、逃げられるかの熱い展開でしたが、差はほぼ変わらずフルーム選手がトップでゴール。6秒差でイェーツ選手。その後ポッツォヴィーヴォ選手、ミゲルアルヘル・ロペス選手、トム・デュムラン選手と続きました。

 

フルーム選手は今まで調子を落としていましたが、総合首位のイェーツ選手に3分10秒差に迫る5位にまでジャンプアップしています。これを復活の狼煙として追い上げていけるのかに注目されます。また、タイムトライアルに強みを持つデュムラン選手との差をさらに拡大したサイモン・イェーツ選手もどうなるか、この2人のタイム差にも注目ですね。

 

第15ステージ

前日にゾンコランを超えた選手たちは第2週目の最終日である第15ステージに望みますが、この日も厳しい山岳コースで生き残りをかけての戦いです。ローラーにまたがって観戦を始めたのは今日も残り60kmを切ったあたりからであります。前日復活の勝利をあげたスカイのフルーム選手がこの山岳ステージでも差を詰められるかに注目を集めますね。

 

この日3つある2級山岳のうち1つ目を超えたダウンヒルから観戦、先頭を逃げるのはAG2Rの2人、そこからモビスターのキンタナ選手、そこからチッコーネ選手とバーレーン・メリダのヴィスコンティ選手が合流し5名の逃げに落ち着きます。それを追走しているのは逃げからの脱落組と追走をしかけたEFエデュケーションファースト・ドラパックのマイケル・ウッズ選手などですが、あえなく集団に吸収されていまします。

 

2つ目の2級山岳では逃げの中でも差が明確になり、AG2Rのニコ・デンツ選手とチッコーネ選手の2人だけが残ります。ここまでプロコンチの選手ではこのチッコーネ選手とマスナダ選手がインパクトを残していおり、チッコーネ選手はここを先頭で登りきり、山岳争いで2位までアップさせています。一方のメイン集団ではフルーム選手が遅れていき今日も厳しい状況となります。

 

最後の2級山岳でメイン集団は総合首位のサイモン・イェーツ選手含めたほぼ総合上位勢だけが残る状況で、残り17km地点でサイモン・イェーツ選手がアタック。これは追走に潰されますが、再度のアタックには誰も反応できませんでした。イェーツ選手はすぐに逃げのニコ・デンツ選手をパスするとそのまま1人タイムトライアルの様に単独アタックをします。

 

本来であれば誰しもが総合首位からタイム差を開かれたくない追走集団ですが、なかなかローテーションが回りません、特にアスタナのミゲルアンヘル・ロペス選手とモビスターのリチャル・カラパス選手の2人は総合争いではなくヤングライダー争いの方が大事なのか旨く回りません。そこへ来て最後尾で力を溜めまくっていたカラパス選手がアタックをかけます。これはFDJのピノ選手、デュムラン選手がチェックに入りなんとか追いつきますがもうそれどころじゃない感じ。

 

さらに、再度カラパスがアタックをかけるとデュムラン選手が置いてけぼり状態になります。ここでまた総合2位のデュムラン選手とのタイム差を縮めるチャンスではあるのですがこのヤングライダー争いの方が重要になってきてしまって牽制しあってスピードが上がりません。

 

最後はデュムラン選手が追いついてスプリントでカラパス選手が負けるって言うなんというか、何してんの?感がすごい争いでしたね。あ、トップはイェーツ選手が独走で40秒差をつけてのジロ3勝目をあげ、総合でデュムラン選手に2分11秒のアドバンテージを得て、休息日後のタイムトライアルに望むことになりました。

 

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