二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

もはや配達人でもない「竜と勇者と配達人」3巻を読みました

当初予定とは全く別の方向に物事が進展していくと言うのはよくあることであります。私も一眼レフのデジカメのエントリーモデルを買ったので、もったいないから使おうとして色々自転車で出かけていたらいつの間にかに自転車に乗るのがメインになって一眼は邪魔だからとコンデジを買ったくらいに別の方向に進展しているわけですね。

 

という事で、今回読んだのは「竜と勇者と配達人」の3巻です。5月18日の発売日にはポチっていたんですが、色々と忙しくしている間に時は流れて今紹介しているわけですね。もともとは中世だと思われる時代をモデルにRPG的な世界観で竜と戦う勇者と、その世界で配達人として勇者の戦いを後方から支えるようにしていた主人公の物語だったと思うんです。

 

ところが2巻からは竜は出てきませんし、そうなればもちろん勇者も不要となるわけでして、中世ヨーロッパ的な時代背景を紹介している歴史漫画的な事になっていたわけですよ。かろうじて配達人としての責務はこなしていたわけであったのですが、3巻ではその配達人であることすら放棄している時間が長くなってしまったのであります。

 

配達人であった主人公の吉田はお金が必要になったことから早朝から深夜までアルバイトに勤しむようになり、完全なワーカホリック状態、もはや配達人と言って良いのかわからない状態になりました。それが解決したら戦士の従者になってみたりとか、配達人にちょっとだけ戻ったら記録係になったりともう、わけがわからないよ!

 

とは言え、中世ヨーロッパの色々な小ネタやらが出てくるので、単純に歴史ものとしての面白さは確保されているので面白みはあるわけですね。むしろ、色々な職業になったほうが歴史的なことをメインにするぶんには都合がいいのでこうなったんだろうなと思います。あ、歴史ものとか解説を要する漫画って文字が多いのでまとまった時間がないとなかなか読み進める気にならないので、まとまった時間を取って読むと良いと思います。

 

作者のグレゴリウス山田さんが当初どう思ってこの漫画を書き始めて、現在どのような心境でこの漫画を書き続けているかは私にはわかりませんが、人生とは方向の定まらない、この漫画のようなものなのかも知れませんね。

 

 

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