私はラーメンズが好きなんですけれどもね、ラーメンズのお二人は多摩美の落研だったらしいですよ。美大ってのがどんなところだかもわからないし、美術と言うかアートと言うものがよくわからないんですけどね。
そんなラーメンズの小林賢太郎さんプロデュースの公演のGOOD DAY HOUSEの3rd floorが好きなんですよ。一番の感動シーンはラストであるのは間違いないんですが、途中に挟まれる「いいですよヌードとかは」とか「やる気体操」とか「性の開放」とか「天才って言われたければ何かが浮いている絵を描いときゃいいんだ」とかね、いいよね。
さて、今回読んだ漫画は「ブルーピリオド」3巻です。本日発売になりまして、Kindleでも配信されましたので早速読んでみましたよ。ブルーピリオドは何でもそつなくこなせる主人公の高校生が先輩の絵に感動してアートの世界を目指して美大を目指すお話であります。その過程で美大受験用の予備校に通って頑張るよってな感じの流れに2巻まではなっていました。
予備校では大きなクラスから少人数へクラスが細分化されることになりますが、ここに今までに登場していた先生やら生徒が同じ主人公と同じクラスになるのはやっぱキャラクターを考えるのが面倒だし他の生徒を登場させるとストーリーがぼやけるって言う漫画ならではのお話ですね。他の漫画で言うと「けいおん!」とかでみんなさわちゃんのクラスになるのと一緒ですよね。
今までスキル的なところを伸ばしていたのですが、今回は良い絵とは的な壁にぶち当たることになります。得意な構図ばかりを考えることが選択肢を狭めていたんですね。構図を考えるのはいい絵を描くための手段であるのに、そればっかり考えていて手段が目的になってきてしまっているってね。日常生活でも仕事でもそんなことってあると思うよ。
で、そのスランプを脱出する時に出来上がったのが、「何かが浮いている」ような絵なんですが、これは。というね、何かが浮いている絵を書いておけば素晴らしい絵なんでしょ?的なところがあって、まぁ、どうしてもそうなっちゃうよなぁ〜と思ったわけであります。
あ、お話としては面白いので、非常にオススメな漫画だと思いますよ。ちょっとディスるように書いてしまったけれども。
小林賢太郎プロデュース公演 「good day house」 [DVD]
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