二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

都内最恐のかざ☆りんこと風張林道へ決死のライド

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今年の夏の暑さは尋常じゃない感じがするのですが、たぶん来年の夏の暑さも尋常じゃない感じになるんだろうなと思っているのです。7月からすでに暑かったのですが、お盆を過ぎたら多少マシになってきたなかと思うわけで、また暑さが戻ったら嫌だしここらでライドに行っておきますがつーわけで、8月19日にライドに行ってきました。

 

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出発したのは昼過ぎだったのですが、思った以上に涼しかったのでちょっと激しいヒルクライムでも大丈夫かな?と思ったので一路檜原村方面へ向かいました。檜原村と言えば東京近郊のヒルクライマーの間では都民の森が有名であります。都民の森からもう少し登ると風張峠があり、都内の道路での最大標高の場所になるわけですね。この風張峠のアクセスは都民の森側と奥多摩湖側からの奥多摩周遊道路以外にもアクセスする方法があって、それが今回行った風張林道なわけであり、泣く子も黙る風張林道と恐れられているのであります。そして先ずは檜原豆腐のちとせ屋さんで豆乳ソフトとおからドーナッツをいただきます。

 

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今回の風張林道ライドには一つのテーマとして休むダンシングってのを練習するってのがあります。凶悪な風張林道に望むにあたり、強パンチで殴り続けられるわけでありまして、シッティングで行くには限界があるので休めるダンシングをしなければ生き残れないのです。

 

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藤原の分岐点までやってきました。ここを通ればもう後戻りは出来ません。幸いにしてここまでゆっくり目に来たので足は残っている感じはありますが油断はなりません。ここから風張林道入口までは10%勾配の区間が始まってしまうわけですから。

 

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そんなこんなで、何とか風張林道の入り口までやってきました。藤原の分岐では足は残ってると思っていたのですが、10%区間でもうヤラレ気味になっているのです。とりあえず、ここまで来たらもう行くしかないので、しばし休憩と補給の後に出発です。あ、でもその前にダブルボトルの水を身体にかけて冷やしておき、このラスト4kmを乗り切れるだけの量までボトルの水を減らしておきましょう。

 

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それでは、いざ出発であります。GARMINが斜度を認識する前だからなのか、勾配は8%程度でスタートしますが、すぐに現実を知る羽目にになり、12%13%と勾配が上がっていくことになるのです。

 

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スタートしてすぐに森の中に入っていきます。暑さは和らいでいるとは言え直射日光を浴びていれば消耗も激しくなるのでこの木陰は非常に嬉しいですね。

 

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序盤の路面状況は良かったので安心していたのですが、切り立った斜面ですから多少がけ崩れ的になっているところもあるようです。今すぐ崩れるって事はないですが。

 

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勾配が14%から15%になる頃に目の前の訳のわからないところにガードレールが見えるようになります。もうわけが分からなすぎて慌ててしまいますが、大丈夫、あれはたぶん民家っぽいところに通じる道で風張林道の本線ではありません。

 

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凶悪な風張林道とは言え、ちょっとだけ優しさをもって接してくれる箇所が何箇所かあります。このあたりは勾配10%くらいまで落ちてきてくれました。言うて10%て激坂なんですけどね。

 

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しばらくすると木陰区間が途切れます。曇り空なのでイマイチですが、景色が開けていきますので、秋晴れだったらさぞ美しい景色なのでしょう。

 

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ただちょっと勾配は頭おかしい感じになっています。ここが最初の難関スポットと言っていいところだと思います。道幅がそれなりに広い事もあってダンシングではなく躊躇なく蛇行で乗り切ることにしました。

 

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続いての難関ポイント・・・と言うか、全部難関ポイントなんですが、延々と17%の斜度が続くゾーンに突入しました。ほんと、ここに道を作った人は頭おかしいよ。

 

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第2のオアシス区間がはじまります。ここで精一杯だらけて息を整えたいところでしたが、後ろから車が抜いていって気が抜けませんでした。

 

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そして、檜原きのこセンターです。ここまでが一番つらい区間ではあるらしいのですが、ここまでで足とスタミナに多大なるダメージを食らっているので、結局この先も辛いと言うことになるのでしょうね。

 

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ルートで一箇所注意しなくてはならないのはこちらのY字の分岐。グレーチングの方向的に左に進むのが正しそうに見えますが、左にあるのは民家です。て言うかこんなところに住む人の気持がわからないけれども、たぶん小野田坂道君の家の前もこんな感じなんじゃないかと思うのです。そうでなければあんなふうに登れるようになるわけがありません。

 

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Y字の分岐をすぎるとすぐにまた森のなかに入るのですが、もうこの先は誰も人が通らないんじゃないかと思う状況です。何故ならば路面的には綺麗だけど落ち葉がものすごい散乱している区間になるからです。人が通ってたらもっとメンテナンスされているでしょうしね。

 

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凶悪な勾配の中にデッカい穴が空いているところもあります。そろそろナチュラルにふらついてくるので注意が必要で、さすがの風張林道さんはあの手この手で登る人を苦しめてくると関心せざるを得ません。

 

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そろそろ足的に厳しくなってきたころに突如現れるのが5%くらいの勾配のところ。普段のヒルクライムで斜度が落ちればギアを上げるのですが、今回ばっかりはインナーローのまま足をゆっくり回しつつドリンクを飲んで足と心拍を落ち着かせるのに全神経を注ぎます。

 

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いよいよもって足に違和感が発生してきました。油断してフルパワーを出すと足が攣る一歩手前です。ここいらで休むダンシングを取り入れてみましょうか。いつものダンシングは短時間しか発動出来ませんが、色々とサイトやら動画で見た休めるダンシングのコツを思い出しながら実践していると、思いの外継続してダンシング出来るもんだなと言う印象でした。

 

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あ、これ、インターネットで見たことがある風張林道の巻き貝さんや!とか思いながらダンシングを続けつつ足をストレッチします。

 

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ここいらに緑色の仮設トイレっぽいのにSEXY FIREとかそう言うのが書いてあるのがありました。ものすごく危険な雰囲気がするので素通りしましたが、SEXY FIREて何やねんと突っ込まざるを得ません。

 

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それにしても長い、長丁場過ぎます。アクションカムの録画時間的にはもう33分も激坂を登り続けているのにまだまだたどり着きません。そして、森の中がガサガサ音が鳴っているのに恐怖を感じます。後に、鳴き声が聞こえてシカでした!ってのがわかるのですが、熊が出るんじゃないかとヒヤヒヤものです。

 

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そうこうしているとマチュピチュ区間に到達しました。ここも若干勾配がゆるくなっているので休憩と絶景を楽しみながらゆっくりと登ることにします。

 

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マチュピチュ区間ではオフロードバイクのオジサマ達がマチュピチュ区間の景色を楽しんでおられました。かなり応援してくれて、「山岳賞だぞ!」って言ってくれたのには笑ってしまうのとともに元気づけられました。

 

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ただ、元気づけられたと言っても、元気になるのは気持ちだけでありまして、足の方はすでに限界を迎えていたようです。足に電流が流れるような感触を感じた時にはすでに時遅し、両太ももを同時に攣ってしまったわけです。特に左足が悲惨で大腿四頭筋が今まで見たことないくらいに収縮して膨れ上がってビックリしまして、この通り苦痛の表情なのです。

 

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1分ちょっとの間悶絶したに何とかリスタート。3分前に通り過ぎた応援してくれたオジサマ達の手前、ここで引き返すわけにはいかないのであります。そして、足つきしたとしてもここでクリアしておくのと諦めるのでは全く別のものなのであるのです。

 

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もうシッティングで足を回すにも厳しい状態なのでダンシングを多用、シッティングに戻ったらなるべく蛇行でこれ以上の足攣りを回避するのに全神経を集中させます。

 

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そんなわけで、フィナーレです。風張林道の頂点に到着しました。なんとか足つき1回でクリアすることに成功しました。

 

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惰性で風張林道出口の門のところまで降りて崩れるように倒れ込みました。本当にやばかった。

 

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一通り休んだら記念撮影してマチュピチュ区間に戻って記念撮影をしたいと思います。

 

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マチュピチュ区間に降りて記念撮影です。先程のオジサマ達がまだ居たので休憩がてらお話してました。オフロードのオートバイだけでなくロードバイクにも結構詳しいらしく、カーボンフレームなの?コンパクトクランクなの?インナーのギアは何Tなの?などと興味津々でした。FUJIのバイクもご存知の様で、珍しいよねなどとお話をさせてもらって非常に楽しかったです。

 

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もうひとつ都民の森からの奥多摩周遊道路を通って風張峠までと風張林道どっちが辛い?って聞かれましたが、断然風張林道で間違いないでしょうね、役者が違うと。例えるなら、都民の森ルートが軽量級ボクサーとの戦いであれば、風張林道はヘビー級ボクサーとニュートラルコーナーに後ろ手で縛られた状態での戦いくらいにキツイです。

 

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帰ってからGARMINを見たら気温17℃まで下がっていて寒いくらいだったので、ウィンドブレーカーを着込んでからダウンヒルです。例の巻き貝でも写真をパチリとしていたら、後ろでシカが逃げていきました。

 

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帰りの多摩サイで夕暮れの富士山が綺麗み見えていたので撮影して帰りましたとさ。

 

結局走行距離101.7kmで獲得標高1,253mであり、辛さの割には数値が大したことないと言うライドになりました。足つき1回したとは言え、風張林道をクリア出来た事は嬉しかったですが、足つきなしで登りきれるビジョンも見えません。これは機材に頼りなさいと言う神の暗示なのだと思います。

 

林道ツーリングガイドブック 2017~2018 (ブルーガイド・グラフィック)

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