竜の巣?これが。行こう、おばさん、父さんの行った道だ。父さんは帰ってきたよ。 って言うのはかの有名な天空の城ラピュタで竜の巣を目の前にしてパズーとドーラの会話なんですけれどもね。今年は秋田からの帰りの飛行機で竜の巣っぽい雲を見ましたが、あの中に突っ込むのは現代の飛行機を持ってしても非常に恐ろしいものがありますが、良くパズーはむき身の偵察艇であそこに突っ込んだなと思うわけであります。
さて、今回はどことなく、そこはかとなくジブリっぽい雰囲気を醸し出していることで個人的に大好きな「空挺ドラゴンズ」の5巻がKindleで配信されましたので、早速ポチッとなして読みました。
前巻では、竜の調査船と団結して無事生還したところまででしたが、船もだいぶヤラレ気味になっているのでした。5巻ではとりあえず賞金を受け取って大きな街まで行き、そこでの出来事になるわけですね。
この世界有数の大都市ハーレではミカさんのかつての仲間のクジョーに出会うことになって、クジョーとミカさんの昔話がメインとなるのでした。昔ながらの方法で狩りをしたいクジョーは近代的な狩りの方法へと方針転換する船に別れを告げて、ミカと二人で突撃艇で狩りを始めることになります。その数年後に突撃艇がクラーケンと言う竜の巣的な積乱雲の塊に出くわして、その中に侵入していくんですね。
そのクラーケンこと竜の巣に引きずり込まれるのを必死に耐えている中で、ミカは飛んでいる竜が風に逆らわずにクラーケンの中に入っていく姿を見て、風に逆らわずにクラーケンの中に入る方が安全だと判断して突っ込むことを提案するわけですわ。そして突っ込む姿がもうなんと言うか、ラピュタのタイガーモス号が竜の巣に飛び込むシーンとだいぶ被るんですよね。いやぁ、いいねぇ。
本当にそういった似ているところとか考えながら読んでいると、面白みが倍増するんで、大好きだなぁと思うわけですよ。で、ラピュタははあったのか?って言うと、まぁ、ラピュタは無いけど、ラピュタ並に素晴らしいものが見えたといって良いんじゃないかな、と言うところで5巻が終わるのです。次巻も楽しみですな。
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