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『「子供を殺してください」という親たち』4巻を読みました

世の中にはもうちょっとどうにかならんかったのか?と思ってしまうような事件事故などのニュースがありますよね。そりゃもう当事者ではないからそう言う風に思うのであって、実際に当事者であればそれはおぞましい現状であり、その現状から逃げられずに、かと言って戦えずにそのような状況になってしまっているのでしょう。

 

そんなわけで、今回は『「子供を殺してください」という親たち』 と言う漫画の4巻が発売されていましたので、Kindleでポチって読んでみました。内容は相変わらずと言った感じですので、基本的には過去の感想を読んでみたら良いと思います。

 

アルコール中毒や薬物依存でダメになっていく人間はよくクズとかそう言う風に言われるわけで、そこそこ健康な人生を過ごしている分にはそう思うのでしょうが、本人にとってみればそう言うことではないのでしょうね。

 

そして、そう言う人の家族にとって見れば、いっそのこと「子供を殺してください」と言いたくなる気持ちもまぁ、わからんでもないです。というのも、介護疲れなどで心中してしまう人たちが一定数居ることからも理解しうることなんだと思うんですよね。そうならなくても、介護が大変で、亡くなった時に正直ホッとしたと思う人が居るわけですから、もうどうしょうもない状況と言うのがとても悲惨であると言うことがわかります。

 

一方で、自身や身内の身に介護であれ、アル中や精神的な病であれがあった場合に共倒れにならないとも言い切れないわけで、その時にあまり我慢せずに、早くから専門家に頼ることが大事になってくるのでしょう。世間体やら、その程度の介護はやって当たり前とか、見得やらプライドやらで初動を誤ると取り返しのつかないことになるので、早くから人に頼りましょう、助けてくれる人を調べて探しましょうと言う事になるんだと思います。

 

そう言ったことを啓蒙してくる大切なお話の内容が、その悲しい結末がこの漫画の趣旨であり、より多くの人が救われて欲しいと言う押川さんの願いなのでしょう。いやぁ、本当に身の毛もよだつ感じです。

 

 

「子供を殺してください」という親たち 4巻 (バンチコミックス)

「子供を殺してください」という親たち 4巻 (バンチコミックス)

 
「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

 

 

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