二段階紆余曲折

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JSportsでパリ~ニース 2019 第7ステージを見ました

総合争いも佳境となるパリ~ニースの第7ステージですが、ここまではチームスカイの川崎さんことクウィアトコウスキーとエガちゃんことエガン・ベルナルがワンツー体制でアスタナのLLサンチェスがそれを追う感じです。この第7ステージは山頂フィニッシュとなるので大逆転もありうるところです。

 

レースの方は30人以上の大きな逃げ集団を総合首位のスカイがコントロールしながら追いかける展開です。この逃げの中では総合で約2分差クイックステップのジルベールが入っているので、逃げ切りになればワンちゃんある感じですが、この厳しい1級山岳の頂上フィニッシュで耐えきれるのかが争点とはなるでしょう。

 

最後の1級山岳に入る前までで逃げ集団とメイン集団では6分の差がついていて、ジルベールの逃げ切り総合首位も視野に入っているのですが、最後の1級山岳に入ると大人数の逃げ集団ではステージ優勝を目指すミッチェルトンやアスタナ勢がアタックをしかけていて、ややバラバラになりつつあります。

 

ペースで登るジルベールに対してステージを狙うミッチェルトンのサイモン・イェーツ、アスタナのミゲルアンヘル・ロペス、EFのマルティネス、コフィディスのニコラ・エデがアタックで飛び出します。Sイェーツの鋭いアタック後にペースを落としたりと余裕がありそうな姿が見えまして、私も解説の栗村さんも騙される感じでいたわけですが、ロペスが疑心暗鬼になりながらさらに抜け出すことになります。

 

ロペスは時折後ろを振り返りながらSイェーツが迫ってくるんじゃないかとおっかなびっくりで進みますが、思いの外Sイェーツは調子が悪かったようで、ペース走行のままで差が開いていきます。こうなるとSイェーツについていくと良くないと思ったマルティネスがSイェーツを置いてロペスに合流し、ステージ争いはこの二人に絞られます。

 

一方でメイン集団は強烈に追い上げるスカイの面々があり、やはり狙ったステージレースでは強さを見せてくれますね。ただ、称号首位のクウィアトコウスキーはこのペースでは登りきれないと判断したのか、ベルナルが無線でチームとやり取りをしたあとにクウィアトコウスキーも置いて行き、ジルベールの逆転を阻止する構えでさらに加速していきます。

 

ステージ優勝はマルティネスが残り1キロのフラムルージュを超えると全開で走り、ロペスをねじ伏せるようにそのままゴールして勝利をもぎ取った感じです。

 

総合はジルベールを追いかける加速のなかで次々に総合上位が脱落していき、残ったベルナルとモビスターのキンタナ、ミッチェルトンのジャック・ヘイグだけが追いかけ続けるようになりました。残り1キロ時点ではベルナルとキンタナが強調してジルベールを追いかけます。マルティネスのゴールから2分50秒後にジルベールがゴールすると、気になるのはベルナルとキンタナとのタイム差ですが、キンタナに前を譲るようにベルナルがゴールするとマルティネスから3分43秒差、ジルベールから53秒差のゴールでなんとかスカイの総合首位をベルナルが守ることとなりました。

 

総合順位は1位ベルナル、45秒遅れに2位ジルベール、さらにその1秒後の46秒遅れに3位キンタナの順となりました。翌日の最終ステージも山岳ステージなので、ジルベールはともかく、キンタナのモビスターは総攻撃に出るのではと予想されますね。それはそうと、シーズン序盤で南半球の人たちのコンディションが良いのもあるのでしょうか、コロンビア勢の勢いはすごいですね。 

  

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