スプリンターのためのクラシック。そして格式高いモニュメントであるミラノ~サンレモですが、昨年はスプリンター勢を振り切ってニーバリがダウンヒルで抜け出して勝利したのは記憶に新しいところ。勝負所のポッジオの上りでスプリンターが遅れるか遅れないかで結果が全く別のものになるのでしょうね。
長くを逃げてきたアンドローニのマスナダも最後の二つの勝負所まで、ポッジオの1つ前のチプレッサで吸収されることになり、緊張感が漂いだします。ここからは誰が飛び出すかわからないので油断なりません。チプレッサの上りが終わるとともに飛び出したのはボニファツィオ。カメラのモトバイクにそこどけそこどけと追い抜いていく姿が恐ろしい。ローラーに乗って見てると本当に恐怖を感じる。
ただ、ボニファツィオの逃げは平坦区間で吸収されまたバチバチな心理戦に突入します。次は勝負所のポッジオです。スカイを先頭に入り、このまま高速列車を走らせてスプリンターを撃沈させてからのクウィアトコウスキーで勝負かな?と思いきや前を引き出したのはスプリンターのヴィヴィアーニを要するクイックステップでした。ヴィヴィアーニが付いてこれる最大限の速度でかつアタックをさせないための走りなのかな?と、思ったわけですがねぇ。
クイックステップの高速牽引でチームメイトのヴィヴィアーニを含むスプリンターは脱落すると、先頭に出たのはアラフィリップだけれどもまだまだ勝負はかけられないのか様子見の模様。そこへEFのベッティオルがアタックしたわけですね。アラフィリップは様子を伺った、誰か行くの?行かないの?行くなら任せるけれども・・・、行かないなら行くっきゃないっしょ!つって異次元のスピードでベッティオルも瞬殺でパスするとそのまま逃げ続けた。
まぁ、この勝負所にしてエース格のボーラのサガンとスカイのクウィアトコウスキーはやっべ!あいつ本気やで~てな具合に追いかけるわけですな。とは言え、下りきった先には平坦区間があり、ここを一人で逃げ切るのは現実的ではないアラフィリップは足を休めながら待ち、6人の集団となる。
残り2㎞地点で独走力のあるミッチェルトンのトレンティンがアタックをかけるが、誰も追わず牽制状態。ユンボのファンアールトがブリッジをしかけるも牽制で協調体制が生まれない、これでこの二人で決まるか?と思った瞬間にアラフィリップがスパートとすると追いついてグループはスローダウンするとさらに追走が追いついてきた。
追走の中からバーレーンメリダのモホリッチがいつも通りの早仕掛けのアタックをするとこれに反応したアラフィリップは追いつき、またスプリントに向けて足を休ませる。牽制状態のサガンを先頭にスプリントの体制にはいるとやはり早仕掛けのモホリッチがスプリントを開始、これにも最初に反応したアラフィリップがそのままスプリントを制して勝利。
いやぁ、ものすごいものを見たなぁと言う感想である。ストラーデビアンケからもう、出るレース出るレース全部勝つんじゃね?ってな感じの勢いを感じるわね。
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