二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

グリーンブックと言う映画を観てきました

人間と言うか動物全般と言っても良いかも知れません。危険回避の為に恐怖を感じるように出来ているのですよね。恐怖にはいくつか種類があって、まさに目の前にある危険な状況や経験と言うのが一般的だとは思いますが、目に見えないからこその恐怖と言うのがあるのだと思います。つまり、これから何が起こるのかわからない恐怖ですね。

 

例えば放射能とか化学物質とかなんですが、そこに存在しているかが目に見えてわからない。そしてそれらがどのように影響を及ぼすのかがわからない。そう言った認知によって必要以上に恐怖を感じるものだと思うのです。食品添加物を必要以上に恐れる人もこういった恐怖からものを申しているのではないかなと思います。まぁ、実際に何をどれだけ摂取したらどれだけ危険なのか?って言うデータがあまりなかったり、少量でも体質によってごくわずかの確立で影響が出たりと言った事に対して必要以上に恐怖を感じるのではないでしょうかね。

 

何が言いたいのかと言うと、よくわからないものは怖いと言うことと、よくわからない怖さがあるものは排除されがちであるという事なのでしょう。

 

さて、今回観た映画は白人と黒人の差別のお話です。ちょっと乱暴者のイタリア系のマッチョな用心棒が、ちょっと神経質な黒人ピアニストの用心棒になってアメリカを旅しながらコンサートツアーするお話です。なんとなく想像出来ると思いますが、マッチョは今まで黒人を差別的に扱っていた側の人間なんですよね。でまぁ、ツアー中のアレやコレや、黒人に対する理不尽な状況を一緒になって経験することや、数々の会話などの中から打ち解けていくってなお話です。

 

乱暴者のマッチョと神経質なピアニストの旅なので、元々気が合う二人ではないのですが、その二人が旅することによるミスマッチが非常にコミカルで面白いお話でした。チキンのくだりとかゴミのくだりとか手紙のくだりとかね。

 

差別と言うのはお互いが自分とは違う何かであり、よくわからない者、理解しあえない者であると言う認識から発生するのだと思うのです。つまり、見えない・わからないことの恐怖心が差別的な言動に結びついているという事です。このツアーを通して理解が深まった二人には、もうそんな感情はなく、生涯のパートナーとなるのでありました。めでたしめでたし。

 

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