イツリア・バスクカントリーはスペインのバスク地方で行われるワールドツアーのステージレースです。バスク地方はスペイン北部なんですが、フランスとの国境あたりもフレンチバスクと呼ばれているようですよ。今回はローラーの乗ったり乗らなかったりしながらDAZNにて観戦しました、さっくり紹介しておきます。
第1ステージ
第1ステージは個人タイムトライアルから開始です。個人的にTTはそこまで楽しくないのでさっくりです。世界選手権個人タイムトライアル優勝者のバーレーン・メリダのローハン・デニスが注目となりますが、雨の影響か激坂を含むコースだったからなのか伸びずに22位に終わっています。上位陣は総合系の選手やパンチャーになっていました。
1位はBORAのシャフマン、2位はEFのマルティネス、3位はスカイの川崎さんとなりました。
第2ステージ
第2ステージは上りのゴールが注目なのですが、もう一つの注目ポイントは後半に存在する長い未舗装路区間でした。未舗装路地元バスクのイザギレ兄弟を抱えるアスタナと地元スペインのモビスターがコースを熟知しているかのような動きで激しく先頭を引っ張ります。各チーム問題なくクリアしていくと思いきや、総合4位のクイックステップのアラフィリップがパンクで遅れたり(後に集団復帰)、総合争いが期待されるミッチェルトンのアダム・イェーツがパンクで復帰できずにタイムを失うなどがありました。
最後は小集団での上りスプリント、ロットのランブレヒトのスプリントの後ろから湧き出たアラフィリップが異次元の加速でタイム差1秒をつけてのゴールでステージ優勝、2位にランブレヒト、3位に川崎さんとなりました。
第3ステージ
第3ステージも上りゴールなので、前日と同じような展開が期待されてアラフィリップが連勝できるのか?が気になるところでした。が、ラスト10kmを切り、逃げを吸収してからの上りスプリントに備えるハイスピードの位置取り争いの中での残り6km地点、大きな落車が発生して総合2位のアラフィリップや総合3位の川崎さんなどが巻き込まれてしまいます。3km手前なので救済措置はなし、逃げ吸収前なのでスピードダウンもせずにそのままゴール争いに。
残り1kmでトレックのフェリーネが早駆けをするが、残り200mでそれぞれ発射した総合首位のシャフマン、UAEのウリッシ、ユンボのバッタリンなどが追い上げこの順番でゴールとなりました。アラフィリップや川崎さんなどは落車でタイムを落とし、地元のアスタナのヨン・イザギレが総合2位に上っています。
第4ステージ
前日の落車によりアラフィリップや川崎さんはリタイアとなっていますが、もっと大事なレースがあるので仕方がないでしょう。ここまで快進撃のアラフィリップの程度は気になりますが。さて、第4ステージは雨です。ここまでパンクやら落車などのトラブルが続いていて、そこへ雨なのでいつも以上に気をつけてもらいたいです。
序盤は総合首位チームのBORAが、終盤からはパンクで総合争いから脱落したアダム・イェーツでステージを狙うミッチェルトンが集団を牽引していきます。最後の3級山岳手前の右カーブでヨン様の総合逆転を狙うアスタナトレインがスリップで続々落車発生、3〜4人でトレインのまま落車したアスタナや巻き込まれたクイックステップのエンリク・マスなどが残念ながらタイムを失っていますが、ヨン様は生き残った模様。
ミッチェルトンの引きは3級山岳でも引き続き、残り4km地点でアダム・イェーツを発射、これについて来れたのは総合首位のシャフマン、UAEのポガチャル、アスタナのフルサングの4名、勝負の行方はこの4名に絞られました。そのまま先頭はポガチャルで4名のスプリント勝負、ポガチャルは粘りますが最後はシャフマンに抜かれて2位となりました。アダムはスプリントでは叶わず4位となりました。
シャフマンは3勝目で総合リードを広げ、さらにコンラッドとのBORAワンツー体制になりました。対するアスタナのヨン様は3位に落ちてしまっています。
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