二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

中の人などいない「グレイプニル」と言う漫画を読みました

中の人などいない!とか言うとゆるキャラ的な着ぐるみのキャラクターの中に人とか入っていないんですよとか言うファンタジー的な夢を守ることの愉快さを表すようなことだと思うんです。プロサッカーチームとかにもマスコットキャラとかがいて、サッカーの試合だけではない楽しみを与えているのですが、マスコットがPK戦やって頭が取れてしまったりなんて言うハプニングがあったりするわけですが、中の人などいないのであります。

 

そんなわけで、今回はグレイプニルと言う漫画を読んだお話です。ある日高校生が犬のぬいぐるみの化け物に変身することになるわけです。この大きな犬のぬいぐるみに変身すると異様に嗅覚が研ぎ澄まされて、色々な事件に巻き込まれていくってお話です。鍵を握るのは宇宙人が落としたコインで、そのコインを集める収集者がコインを巡ってドンパッチする感じのお話ですね。

 

面白いのはこのぬいぐるみの背中にはファスナー的なものがあって中に入って操縦が出来るってな事になっているんですね、なかなか斬新な感じかなと思いますよ。

 

中々先が読めない展開で面白そうなのですが、多少急激に風呂敷を広げ過ぎてはいませんか?と言う感じではあるので、どうやって伏線を回収していくのか、はたまた広げた風呂敷を畳まずにどんどん無視して突き進んでいくのか、ちょっぴり心配でもあるわけであります。

 

グレイプニル(1) (ヤングマガジンコミックス)

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  • 作者:武田すん
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: Kindle版
 
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ヒンナヒンナ「ゴールデンカムイ」と言う漫画を読みました

私が住んだことがあるのは千葉、神奈川、東京の南関東のみなので、どこも気候的には同じようなもんですね。北海道や東北、日本海側の豪雪地帯なんかに住んでいる人たちは冬場は大変だと思います。何でわざわざそんなところに住んでいるんだろう?とか思ってしまいますね。あと、ヒルクライムに出かけると山奥にも民家があって、何故そこに住もうと思った?と思うこともあります。

 

好んでか、そうでないかはわかりませんが、長らくその土地に住めば伝統やら文化が発生するわけです。神話や言い伝え、民間療法、料理方法などもその土地に住んでいた先人の知恵が代々受け継がれてきた証なのでしょう。現代からすればそれはおかしいと言い切れることでも、過去の経験則などから導かれた方法が伝わってきたのでしょうね。

 

まぁ、だいたい毒のあるこんにゃく芋を苦労してコンニャクに加工したり、ふぐを味噌漬けにして食べれるようにしたり、渋柿を干したりなんか普通の人が考えることじゃないよね。正気の沙汰でないと思うけれども、代々受け継がれてきたわけで、本当に何を考えているのでしょうかね。

 

さて、そんなわけで今回は北海道のアイヌがらみの漫画である「ゴールデンカムイ」と言う漫画を読んだのです、と言うお話です。物語は日露戦争後の北海道を舞台として、主人公的な人物としてアイヌの少女「アシリパ」と戦争にて不死身の杉元と呼ばれた「杉元佐一」を中心としたお話です。

 

アイヌの金塊を持ち出して投獄されたノッペラボウは網走監獄に投獄されていたのだが、他の囚人達に金塊の手がかりを入れ墨して一斉脱獄させたのである。大金が必要で砂金採り中にヒグマに襲わたところにアイヌのアシリパに助けられた杉元はその脱獄囚の入れ墨の話を知り、入れ墨された囚人を探しにアシリパと旅に出る。ただ、金塊と入れ墨を狙っているのは杉元達だけではなく、ライバル達と争いながらやんややんやで網走監獄まで行ってノッペラボウに真相を聞こうや!と言うのが大まかな流れなのです。

 

ライバル達は北海道開拓の屯田兵の鶴見中尉一派と、何で?どっから出てきたの?って思ってしまう死んだはずの新選組の土方歳三一派などである。面白いのが1対1の対決とかではなくて、三つ巴の戦いであるがゆえに協力し合ったり、裏で内通してたりがあって非常に趣がある点なのではないかなと思う。どっちに転ぶかわからない展開がハラハラもんで、ついつい先が気になってしまうところはうまいと感じる。

 

さらに北海道アイヌの文化的な側面をアシリパと旅する杉元目線で面白おかしく書かれているのが良い。ライバルたちとの戦いのシリアスさと、アイヌ文化的な内容の教養度と、その表現がギャグ路線であることの三つ巴が非常に良い。勉強になってタメになって癒やされて面白いんだから、これは最高の漫画なんじゃないかなとか、そんな風に思うわけである。

 

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 作者:野田サトル
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/02/19
  • メディア: Kindle版
 
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アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 (集英社新書)

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  • 作者:中川裕
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版
 

 

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幸薄そう「サチのお寺ごはん」と言う漫画を読みました

大変失礼な話なのですが、幸薄そうな顔の人ってたまにいらっしゃいますよね。どんな顔なのかって言うのを一言で言い表すことはできないのですが、地味目な感じであり、多少疲れが表情に出ているような感じでしょうか。まぁ、女性なんかは化粧で変ってしまうのですが、そんな化粧をしない素顔的なところがまた消耗しているように見えて、あまり幸せそうには見えないって言う意味なのかもしれませんが、別にそれが直接幸が薄いという事にはならんわけですけれどもね。

 

さて、今回はそんな明らかに幸の薄そうな、その名も「臼井 幸」さんが主人公の「サチのお寺ごはん」と言う漫画を読みましたと言うお話です。ちょっと考えればアカン!ってわかるやろって言う感じに名前を「ウスイ サチ」とされてしまったサチさんは子供のころからその名前でいじられる日々でした。まぁ、そらせやろ。

 

人間言われ続ければだんだんとそうなってしまうところがあるわけです。サチさんは大人になってもサチ薄げで、残業を押し付けられ、特段褒められもせず、日々を消耗しながらイベント会社で働くOLさんなわけですね。激務の中でさらに消耗していくサチは食生活なんかもコンビニ飯三昧の日々で無気力に過ごす日々でした。

 

そこへやってきた転機は、ご飯をコンビニで仕入れているところをほぼ無理やり花見に誘われたところからでした。この花見の場所がお寺で、その住職さんと一緒に精進料理を作って食べることによって人生が変わったかのようだ!と言うようなお話ですね。

 

あんなに幸薄そうだったのに、モテ期が到来するようになってきたのですよね、素晴らしい。まぁ、幸せになっているか?って言うとそうでもなくて、モテなくても良い相手からモテたりと一筋縄ではいかない感じですかね。

 

とまぁ、「凪のお暇」に通じるような感じのタイプの人間なので、色々と悩みもあるわけで、そこの住職の説教と言いますか、仏教からくるありがたいお言葉を聞きながら、精進料理を作って食べたりなんかしていると邪心もなくなっていくような感じはしますね、何か人生相談を受けているかのようなストーリー展開なのであります。

 

そして、それぞれの人間関係とかもなかなか興味深いものがあって、面白いんじゃないかなと思うわけであります。

  

サチのお寺ごはん 1 (A.L.C. DX)

サチのお寺ごはん 1 (A.L.C. DX)

 
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お寺ごはん

お寺ごはん

  • 作者:青江覚峰
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2013/01/11
  • メディア: Kindle版
 

 

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