男女雇用機会均等法が出来たのが1985年、男女共同参画社会基本法が出来たのが1999年ですからね。法律が出来たからと言ってすぐに全てが変わって万事うまくいくと言う訳にはならないのが世の常だと思います。徐々に時間をかけて変えていかなくてはならないものだと思うのです。
少子高齢化や待機児童問題、女性の働きやすさ、男性保育士問題、育児休暇問題などなど複雑にからみあって大変だとは思います。今現在問題に直面している方々には申し訳ないのですが、ハード面、ソフト面ともに急には変えられない事ばかりです。また、人間は合理的な判断が出来ないもので、メンタル的な部分、主に感情に支配される生き物ですので、合理的だと思われるものでも感情によって拒絶されてしまうものや、刷り込まれて変化出来ない人も多いわけですし、そう人の気持ちを踏みにじっても良いわけではないですよね。なので、徐々に変化させていかなければならんのだと思います。
舞台は中世ヨーロッパ。中世がいつなのかは具体的には知りませんけれども。貴族の社会も大変ですね。男性は男性で家を維持しなくてはならないし、女性も自分の意志などほとんど持つことが許されない世界で、嫁に行くために持参金がなければ裕福な暮らしが出来ないといった感じ。今が最高とは言えないけれども、この頃に比べればだいぶマシという感じでしょう。
そんな貴族社会の娘として育ったアルテが家を飛び出して男社会である画家の道に進むといった感じのストーリーです。男社会なので差別的なこと、困難な事が色々あるのですが、そこを努力と負けず嫌いな根性と愛嬌でもって乗り切る感じの展開ですね。
結構楽しく読める作品だし、絵柄もキレイなんでオススメ出来る作品かなと思います。
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