二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

ただ自己満足の為に自転車に乗る男、「じこまん」と言う漫画を読みました

結構前になりますが、「かもめ☆チャンス」と言うロードバイクに乗る男の漫画を書いている玉井さん本人の自転車に対する想いを書いているエッセイ漫画、「じこまん」を読みました。

 

表紙を見るからに、裸の中年(ちょっと太め)がロードバイクを担いでいるんで、何だこれ?と思うでしょうが、自転車に対する真摯な漫画だと思います。自転車の選手だったり、それを目指している人だったりが100km以上走りましたと言えば、「凄いね!」なのですが、一般の中年のオッサンが100km走った所で、「バカなんじゃないの?」と言われるのがオチですね。去年までの自分だったら、「バカなんじゃないの?」と言う側の立場だったわけですが、今となっては、「ええ、バカなんです」と言う方の立場なのです。

 

そんな、「本人にとっては大きな満足を得られる」が、「他の人にとっては同意を得られない」のが自転車趣味であると思います。そんな自転車にハマっていく男の趣味の話で、ハマっていく中でのあるある話が、「好き」な人にとっては面白い作品だと思います。漫画であれ、車であれ、収集であれ、アイドルであれ、それぞれの趣味には他人に共感されないこともあるでしょうが、自分が自分の中で満足できればイイね、他人に迷惑かけなければね。

 

失敗談とか、ロングライドイベントに参加した話とか、色々ありますが、無心になれると言うのが一番同意出来る事かなと思います。ストレス社会ですし、色々と考え事して頭がいっぱいになった時でも走っていれば、その時ばかりは色々と忘れられる、最高のリフレッシュであり、自己満足の源だと個人的には思います。

 

自己満足故に、安全に、家まで帰り着くこと。これが一番大事なことであると、そんな思いが滲み出ている作品なのではないかなと思います。

 

自転車脳の人々 (タツミムック)

自転車脳の人々 (タツミムック)

 

 

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