あるものが腐って見えるときに考えられる事象は2つあって、そのあるものが腐っているか、又は、見ているその目が腐っているかであると思うのです。あるものをつまらないという人は、本人がつまらない人間であるからと言われるのと似ているようで違うのです。
似ているようで違うと言えば、腐敗と発酵の違いが考えられます。腐敗と発酵は科学的には同じものであるけれども、人間にとって都合の良いものを発酵と言い、都合の悪いものを腐敗と言います。なので、「似ているようで違うもの」の例としては不適切ですね。他には、「パクリじゃない、影響を受けたんだ!」とか、「パクリじゃない、キュレーションだ!」とかだと思います。どちらも都合の良い解釈という意味では、腐敗と発酵と似たようなもんでだと思います。かもすぞ~!
そんなわけで、huluで「もやしもん」を観ました。「銀の匙」や「のうりん」は農業高校のお話ですが、もやしもんは農業大学でのお話になります。この物語の主人公であるところの沢木 惣右衛門 直保は農大の新入生で、眼球が腐っているので見えてはいけないものが見える。と言うと誤解があるので訂正すると、通常であれば肉眼で見えるはずのない菌をかなりデフォルメした形で見ることが出来ると言う特殊能力を持っている。
直保が菌が見える特殊能力を持っているという事と、直保の祖父の知り合いと言うことで、発酵食品分野の研究をしている樹慶蔵と言う教授のゼミでこき使われる(お世話になる)。そんな農大やゼミの中で菌と発酵分野の出来事を中心に構成されたお話です。
発酵食品や、菌の知識が前面に押し出されているので、なかなか知識欲を満たしてくれる面白い作品だと思います。味噌や醤油や納豆、ヨーグルトに日本酒などメジャーどころはもちろん、スエーデンの世界一臭い缶詰と言われるシュールストレミングとか、キビヤックと言うアザラシの体内に海鳥を詰めて発酵させて鳥の肛門(総排出腔)から溶け出した内蔵をすする食べ物など色々ですね。
ダラケ!というテレビ番組でカメ五郎さんと一緒に出演していた荻田泰永という北極を単独で北極を単独横断するチャレンジをする人が出演していた番組にて、キビヤックの話をしていたのが印象的でしたね。
そんなこんなで色々話がつながるのが知識欲をそそるテレビやアニメの面白いところだと思うので、皆さんも面白い番組などありましたら教えてくれると良いと思います。この、もやしもんも、職場の人に教えてもらった経緯があるもんで、ブログでもいい情報が欲しいなと思います。
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