私はギャンブルの類はほぼしないと言っていいくらいなんですけれども、世の中にはギャンブルにドはまりしてしまうような人も居るわけですね。日本においてはお馬さん関係のギャンブルが有名だったりするのでしょうか。そう言えば府中競馬場の近くに住んでいるので、一度くらいは行ってみたいものです。
さて、今回読んだのは「テンジュの国」なんですが、「乙嫁語り」に似た雰囲気の漫画でチベットあたりの事を描いたお話で、主人公は乙嫁語り同様に若いデキた嫁さんをもらった医者の見習いという事になっております。
昔は現代の様に社会に余裕があるわけではなかったですから、一つの事故がその個人だけでなく一族全てに影響していたという事ですよね。もちろん現代でも家族に何かあれば影響を受けるわけですが、それが即死に繋がるという事は稀なわけです。そんな中で医者というものは金もうけのためにすると言うよりは、お金に余裕があるからこそ出来る慈善事業のようなものであると言うのも、ある程度納得のいくものですね。
ただ、昔には全てにおいて余裕が無かったかというとまぁ、そうとも言い切れない側面もあるのではないかと思います。現代ではお祭りなんかも全てプログラムに沿って進行していますが、昔のチベットのお祭りでは、集まったら開始するとか言う余裕と言いますか、緩い感じでやっていたと言うことなんでしょうね。ま、今ほど交通手段が発達していたわけではないので、遠方から参加する人がいつ到着出来るかなんて読めないところなんかがありますからね。
そのお祭りで行われるのが競馬の類なのだそうです。日本で競馬と言えばサラブレッドが競争するものと言う感じで、北海道にはばんえい競馬とかちょっと毛色の異なるものもありますが。テンジュの国では、競争だけでなく、流鏑馬のような的を射たりするものや、地面に置いた布を拾い上げる競技などがあるようです。そこに芸術点のようなものがあるのも興味深いところですね。
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