昔のアジアの人々の生活風景を描いた漫画と言いますと、中央アジアが題材の「乙嫁語り」なんかが有名なんじゃないかと思います。と言うか、それしか知らないんですけれどもね。
今回読んだのは「テンジュの国」と言う漫画であります。乙嫁語りの舞台は19世紀の中央アジアでしたが、テンジュの国の舞台は18世紀のチベットとなります。中央アジアの国々とは近いようで遠い国のお話と言ったところでしょうか。
主人公は13歳の医者見習いのカン・シバという男の子。乙嫁語りのカルルクが当初12歳でしたから、同じくらいの年代と言っていいでしょうね。そして、もう一つの共通点として、異国の嫁さんをもらうと言うことでしょうか。昔は日本も含めて平均寿命が短かったから結婚が早かったわけで、12歳とか13歳とかで結婚するわけですね。異国と言ってもどれくらいの距離感なのかわからないですが、山を一つ挟んだだけで言葉まで違うとか、方言きついぜってのは結構ありそうな話だと思います。
そして、最大の共通点は嫁さんがデキた人で美人ということでしょう。もう、なんと言うか、お幸せにモゲロ!ってな感じなんですよね。普通に惚気けやがってチクショウと言ったところなんですよね。爆発しろっ。
話は変わってカン・シバは医者見習いなので薬草などのお話も結構出てきます。野草とかのお話なので日本に自生しているものなのかとか、気になってきますね。ほら、いつか隕石が落ちてきて文明がなくなったとき用のサバイバル知識としてね。
それはそうと、民間療法とか東洋医学とか漢方とか昔の医療ってのは実際問題どの程度の効果があったのかと言うのは気になるところです。薬草とかも多少は効果があるんでしょうが、どう言った検証をして効果があるとされてきたのかはすごく気になるところではあるわけですよ。実際問題として単なるプラセーボなのか、本当に効果があるのかとか、全てを否定するわけではなくて、ね。
今後もこんな感じで夫婦のお話やチベット周辺のお話など、興味深いネタが出てくると思うので、今後も楽しみにしたいと思います。乙嫁語りは9巻まで出てるところで読み始めたので、テンジュの国は1巻からエントリー出来て良かったな、と、そう思うわけですね。
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