今回のライドは6月2日土曜日、子ノ権現へ向けて出発です。子ノ権現は飯能の激坂を含む峠でして、あまりの激坂ぶりに一部の物好きなローディーの間では有名なところであります。そんな激坂に挑むというのに、この日は17時からサッカー観戦の予定があり、14時に帰宅、15時にサッカー観戦に出かけなければなりません。朝の弱い私には非常に困難なお布団峠から出発ですが、7時起き8時出発の予定が実際は8時起き8時50分出発で最初からビハインドを背負っているわけです。
出遅れたとは言え予め設定していたルートを変更するのも何か違う気がしたので、予定通りのルートを進みます。まずは多摩サイから羽村堰を素通り、東青梅のファミマで1度目の休憩の後に、飯能に向かう予定でしたが、途中でまさかのルートミスを犯しまして、青梅駅近くまで戻ってくというチョンボで無駄に登ったのでありました。
引き返して下畑軍畑線から名栗方面へトンネルをくぐり、小沢峠のトンネルをくぐりたどり着いたのがこちら、仁田山峠の入り口でございます。これか激坂の子ノ権現に死にに行こうと言うのに前菜の峠を用意しておきました、言うなれば最後の晩餐でございます。
仁田山峠は最初が一番キツイのですよね、ウェルカム13%くらいの勾配がやってきて、いきなり殴りに来るので強烈です、名栗だけにね。その後は何度か緩くなったりしますが、やっぱ10%オーバーの区間が多いです。
ある程度登るとアップダウン区間が始まりますが、このアップダウンのアップが結構な斜度ですので油断していると足をゴリゴリ削られます。特にこれから子ノ権現に向かう人は無理しないようにするのが無難ですね。
あと、仁田山峠は峠の看板やらオブジェやらがあるわけではないので、どこが峠の天辺なのかわかりません。もう越えてダウンヒルかな?と思うとまた登らされるので油断しないほうが良いです。そして登ってる時は気にならないけど、下る時の路面は落石の小石が散乱しているのでパンクにも注意です。
仁田山峠を超えると疑心暗鬼になりながらダウンヒルです。以前に仁田山峠を登った時は竹寺に行ったのですが、今回は竹寺に行かずにまっすぐに降りてきて子ノ権現への分岐にぶち当たります。ここから地獄のスタートと言っていいでしょう。
子ノ権現への分岐点から頂上までは約3.6kmで噂通り序盤はそこまで厳しくはないです。たまに子ノ権現までXX㎞の看板がありまして、ここは1.8km地点なので約半分ですね。このあたりからだんだんと厳しくなるのでしょうか。
続いて、子ノ権現まで1.5km地点です。いくつか分かれ道がありますが、こういった距離と方向が書かれた看板があるので迷わなくて済みますね。この辺りはまだGARMINさんが教えてくれる斜度は9%らしいので、なんとか進めます。
途中でリカンベントに乗っている人を追い越しました。リカンベントは仰向けに寝そべる感じで漕ぐので平地では空気抵抗を受けなくて済むので楽な気がしますが、背もたれがあったりで重くなったり、フルパワーでダンシングをしたりはできないので子ノ権現のような激坂には向かないと思います、と言うかもっと緩い峠も向かないと思います。「よくそれで登れますね」と声をかけたら「なんとか登れますがきついです」と言ってました。大丈夫です、ロードバイクでも十分にきついですから。だって、GARMINさんは斜度17%って言っている区間ですもん。
子ノ権現はラスト300mの区間が超絶キツイってのは知っていたのですよ。なので、そこまでは斜度10%か、ちょっと超えるくらいなんじゃないんですかね?とか思ってましたが、私が間違ってました。ラスト300mになる前にGARMINさんは22%を指示しておられます。
いよいよ子ノ権現まで300mの看板が出てきました。この先のつづら折りのカーブを曲がれば凶悪な激坂区間が待っているわけですよ。幸いにして最近はローラーを頑張っているからか、脚にも心拍にも若干の余裕があります。が、油断は禁物ですんで、ヘルハウンドさんのブログ「しおいんですけど」を参考にギリギリまでダラダラして足を残しながらゆっくり進みます。
あ、ダメだった!迫る激坂でゆるゆるし過ぎた影響で前輪が浮き気味になってハンドルがふらつきます。アカン!と前に過重を乗せるためにダンシングに切り替える寸前で車体が横に倒れました。幸いにしてSPDのビンディングを最弱にしていたので立ちごけだけは避ける事が出来ましたが、無念の足つきです。
脚的にも心拍的にもまだ余裕がありそうなので再スタートと行きたいところですが、いきなりこの坂だと発進出来ないので、一度車体を横にしてから乗り込みビンディングがはまり次第ダンシングを開始、最強最悪のつづら折りにダンシングのまま突入します。
はい、なんとかダンシングのままクリア。つづら折りのカーブのイン側は尋常じゃないのでアウト側が進んで行ったわけですが、GARMINさんは斜度30%とか頭のおかしい数値をたたき出しておるわけですね。
最悪のつづら折りを超えたらもう感覚がマヒして、そのあとは別にそこまで辛く感じなくなる不思議感覚になります。このままゴールまで行きたいところですが、なんとクロネコヤマトさんが登ってくるではありませんか。道幅は非常に狭いので降りて合法的に休みながらやり過ごします。
そして、何とかゴールを迎えます。いやなぁなかなかに辛かった。以前、クロスバイクで子ノ権現に来たときは逆側から上ったのでちょっとズルをした気分だったのですが、今回は正面玄関から突破出来て良かったです。無事に子ノ権現の光の環こと、自転車交通安全のお守りもゲット出来たところでもういい時間なので帰ることにします。
帰りに最後の激坂の撮影会を開催。何度見ても頭がおかしいとしか言いようがない斜度であります。これイン側を通ると何%くらいの斜度を指し示すのでしょうか。はっきり言って登れる気がしないですが、GARMINさんがなんて答えるのか気になるところです。
さて、まったりと帰りたいところではあるのですが、最初に言った通り時間制限があるのでゆっくりもしていられません。さっさと帰路につきます。子ノ権現でヤラレて終わりかけの足をなるべく頑張って回しますが山王峠が地味に辛かったです。そして多摩大橋通りを南下して多摩サイに入ったのは良いですが、なんとも苦痛ですが最後にすべてを出し切ったら最大心拍は家のほぼ手前位でした。子ノ権現より追い込めたってことで、無事に14時15分に帰宅、シャワー浴びて速攻で家を出たのでありました。
子ノ権現へは最終300mの区間突入後にダンシングに入ってラストのつづら折りを乗り切ってしまえば登れるイメージが出来たので、そう遠くない将来に再チャレンジしたいと思います。
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