種と畑と言う話がありましてね。種とは遺伝とかそう言う事で、畑とは生活環境と言うか育った環境とかそういう事ですね。貧困の連鎖とか言う話もそうですけれども、生まれ持ってのポテンシャルもありますし、育った環境によって成長速度が速かったり遅かったりとかいろいろあるわけですよ。
もちろん、世の中は平等に不平等なわけですね。不平等だなんだと声を上げていって認知してもらい、改善してもらうのも大事なことだと思います。が、残念ながら寝て目が覚めたら世界が変わっているとか言う事はありません、世界が変わる日を待ちながらも今できることをしていかなければならないのでしょうね。
そんなわけで、他人を羨んだり恨んだり、現実を嘆いたり逃げだしたりしても何かが変わるというものでもありませんので、日々自分に出来ることを一生懸命やらないとダメなわけですね。
と言うわけで、今回読んだのは「アルテ」の9巻であります。かつては身分制度やら男女差別やらが当然のようにあったわけです。生まれによって出来ることが限られていたり、その影響で教育を受けられなかったりチャンスが回ってこなかったりした世界であります。その中でも健気に前に向かって進んで行くことは大事な事なのでしょう。
それもこれもアルテの前向きさとか、人間としての強さと言うものであるわけですが、そう言ったものってのは、周りの人にも良い影響を与えて伝搬していくものなのでしょうね。まぁ、クソな奴はどの世界にもいるわけですけれども。
今あるカードで戦わなくてはならないわけですね。とまぁ、そんな時代からまだ問題があるとはいえ、よりよくなってきているのは事実なわけでして、先人の努力のたまものであると言えるでしょう。今出来ることで戦い、何十年何百年後の私たちにより良い世界が待ち受けていることを願うよりほかないのかなと、そんな風に思った次第でありました。
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