僕のジロ・デ・イタリアがぁ~!僕だけのジロ・デ・イタリアがぁ~~!!終わってしまったねぇ。今日から僕はジロ・デ・イタリア・ロスでございます。
第17ステージ
第3週目の幕開けは個人タイムトライアルでしたが、個人的にはタイムトライアルは退屈なので観戦お休み、そして第17ステージは山岳3連戦の前の平坦ステージ。逃げグループに対してスプリントを狙うチームが一定の距離を保って追いかける展開になるかと思いきや、逃げグループとの差は1分を超えない感じで何故か総合首位のサイモン・イェーツ選手が居るミッチェルトン・スコットが引いていきます。グランツール三連続優勝を狙うチーム・スカイのクリス・フルーム選手のアシストのプールス選手が逃げに居るんだけど、3分差があるから諦めちゃったのかな?的な展開ですな。
プールス選手含む4人の逃げグループが出来上がったところでようやく逃げとメイン集団の差が1分以上開いて落ち着いたムードになり、スプリントを狙うロットNLとボーラが引く流れになりますが、クイックステップは何か遅れ気味でメイン集団を引きません。
一度ゴールラインを過ぎてからの周回路を通過し、残り12㎞地点で最後まで逃げていたBMCのデマルキ選手とアスタナのルイスレオン・サンチェス選手がメイン集団に吸収されるとスプリント勝負のチームが前へ、総合上位陣も危険回避で前へ、ただ、クイックステップは集まってこない。
単発の逃げが何度か発生するが戻れされる展開でした。場所によっては雨が降ったりしていたのですが、1回目に通過したときは晴れていたのに1周している間にゴール地点は豪雨で濡れた路面で危険になっていて、危険回避の動きもありミッチェルトンが前へ、そこへカチューシャのラメルティンク選手の飛び出しもありましたが、向かい風があり残り3㎞で吸収されてスプリント勝負になります。
この日はずっと逃げが作られずにいた影響で消耗激しく、なかなかどのチームも揃わない、クイックステップも揃わなかったのですが、残り1㎞を切り、さらに残り数百mのところでようやく前に出る形、ロットNLのファンポッペル選手が仕掛けた後ろからヴィヴィアーニ選手が発射、ボーラのサム・ベネット選手は及ばずの2位でポイント賞はほぼヴィヴィアーニ選手が取った感じです。3位にはバーレーン・メリダのボニファツィオ選手が入っています。
第18ステージ
最終盤にして山岳三連戦の初日、私は仕事が佳境になっており残業で見れませんでして、家に帰ったらすでにゴールしていたのでラストだけを巻き戻して居間で見ました。
ジロでは逃げがよく決まると言う情報は聞いていましたがここまで逃げきりゴールはなし、苦手のタイムトライアルを乗り切った総合首位のサイモン・イェーツ選手は守りの走りにするとの宣言通りに走っており、逃げを容認し、クイックステップのシャフマン選手が勝利。
気になる総合争いは総合上位陣のサンウェブのデュムラン選手やバーレーン・メリダのポッツォヴィーヴォ選手、スカイのフルーム選手の攻撃によってイェーツ選手は遅れていきます。前待ちをしていたスカイのプールス選手が合流すると鬼引きで差を広げていきます。
プールス選手の鬼引きはコースを間違えたところまででしたが、ここか総合を狙う3人がゴールし、その28秒後にイェーツ選手が入り、総合1位との差は縮まったもののイェーツ選手がキープといった感じでした。
第19ステージ
この日はジロ・デ・イタリアでの最高到達点(チマコッピ)に達する大一番、チマコッピのフィネストレ峠は途中から未舗装路になるわけで、総合上位で逆転を狙うにはここが狙いどころ。ではあるのですが、私は残業です。職場を出た段階で、総合首位のサイモン・イェーツ選手が大ブレーキで遅れており、残り80㎞を残してフィネストレ峠でスカイのフルーム選手が単独で逃げているとかいう情報。さすがに80㎞独走とかありえへんやろ、無謀やな(フラグ)ってなわけで職場を後にします。
さすがに山岳コースで80㎞あれば家に帰ってもレースはまだ続いていました。レースは残り10㎞程度で最後の頂上ゴール1級山岳バルドネッキアを上るところでした。私の応援するポッツォヴィーヴォ選手もフルーム選手からも、それを追うデュムラン選手、ピノ選手などからも遅れているようで総合表彰台から遠ざかっております。
一定のペースで追いかけるデュムラン選手を利用してヤングライダー賞を狙うカラパス選手、ロペス選手がコバンザメ走法。FDJのピノ選手と二人でがんばります。もしここで協調体制が取れたのであればもう少しタイム差はつかなかったのかもしれませんが、ヤングライダー賞を狙う二人は2週目からずっとこんな感じだったからデュムラン選手も悟り顔でしたね。
イマイチ強すぎて好きになれないフルーム選手はそのまま80㎞を独走でゴール、総合首位だったイェーツ選手は38分以上遅れて総合争いからは脱落してしまいました。続くデュムラン選手は最後に貯めに貯めたヤングライダー達のスプリントについていけずに5位でゴール、総合で40秒差を追いかけます。総合3位だったポッツォヴィーヴォ選手は第2追走グループでなんとかしのぎ切り、11位でゴールしたものの、総合で6位まで順位を落としています。
いやぁ、それにしてもフルーム選手が強かった、強すぎた。っていうか、頭がおかしいと思います、あ、頭と体がおかしいと思います。ヤングライダー争いが足かせになることが分かっていたのでしょうか、伝説的な瞬間を目撃したことになりますが、出来れば逃げる前から見たかったな。
第20ステージ
山岳三連戦も最終日、実質的にこの日で総合争いに決着がつくわけで、昨日のサイモン・イェーツ選手の遅れ、フルーム選手の驚異的な逃げを余韻にこの日のレースがどうなるか、楽しみでもありますが、すでに放心状態でもあるわけですが、1級山岳が3つあり最後もその1級山岳の頂上ゴールと言う難ステージでまだまだ逆転もあり得るコースです。この日はロングライドに出かけていたのでローラーに乗らずにゆっくり観戦。
見始めたのは3つあるうちの2つ目の1級山岳サンパンタレオン峠のあたりでした。逃げを容認しているフルーム選手を守るスカイの前をヤングライダー賞を守るアスタナが引いている感じですが、特に逃げとの差を縮めようとはしない感じで淡々と進んでいきます。ただ、総合三位のFDJのピノ選手が遅れているようで、アシスト勢ががんばってペースメイクしていますが、完全に体調が悪い感じで昨日のイェーツ選手同様ここまでの頑張りが一気に襲ってきた印象です。
逃げはミッチェルトンのニエベ選手がアタックして飛び出して単騎で逃げだしていました。フルーム選手が80㎞逃げたんだから、俺だって30kmちょっとくらい逃げ切れるわっ!って感じでしょうか?まぁ、比べると楽に聞こえるけど、全然楽じゃないよね。そして見事逃げ切りの勝利を挙げます。
総合争いはエース格のフルーム選手、デュムラン選手、ポッツォヴィーヴォ選手とヤングライダー争いの二人にプールス選手などアシストが何名かと言った感じ、バーレーンメリダは山岳アシストが少なくて辛そうだなといった印象ですね、だんだんわかってきました。
総合1位を目指すには何とかフルーム選手と差をつけなくてはならないデュムラン選手、ヤングライダー争いも同じくロペス選手に差をつけなければならないカラパス選手の頑張りに期待しますが、最後の1級山岳までは牽制しあうもののアタックはなし、ここまで動きがないとちょっと逆転は厳しいか。
デュムラン選手とカラパス選手が何度かアタックをかけるもののそうはさせじとつぶしにかかるフルーム選手とロペス選手、なかなか面白いバトルでしたが、デュムラン選手にはすでにアタックをかける力は残っていませんでしたね。カラパス選手は最後の最後でアタックをかけますが、それを真後ろで追いかけるロペス選手がつぶしにかかって失速、ただ意地で戦い続けます。
結局最後は小集団でスプリントとなりスカイのアシストプールス選手とフルーム選手が並んでゴール、最後にタッチするという盤石のゴールとなりました。これで総合争いは決着し、なんとなんとで、フルーム選手の大逆転勝利となりました。
最終日は見てませんが、ボーラのサム・ベネット選手が勝ったようです。
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