二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

尾ひれのインフレ「乙嫁語り」11巻を読みました

伝言ゲームと言うのは非常に興味深いゲームだと思うんですよね。一人ひとり順番に伝言を伝えていくのですが、それが途中にある勘違いだとか、齟齬によってどんどん意味が変わったり、大げさになったりしていくのです。私の仕事であるITの世界にも多重請負によって伝言ゲームが発生して最初と違うものになったり、報告していくうちにバッファがバッファを読んで雪だるま式に工数が増えていくと思いきや、「無理です」が「無理すれば出来ます」になって、最終的には「出来ます」になったりしていくのです。いやぁ、本当に興味深い。ああ、げんなり。

 

さて、今回は「乙嫁語り」の11巻が発売されていたので、読みましたよって言うお話です。カルルクさんとアミルさんのお話はほとんどなくて、旅をしながら記録をつけている言わば語り手的なスミスさんのお話がメインでした。スミスさんの時計を拾った人の話がだんだんと大きくなってロシアの皇帝が持っていたものになったりと色々伝言ゲームが面白い感じですね。尾ひれがつくと言うのでしょうかね。

 

それ以外もなかなか良い話でした。一族や家族の繁栄のために結婚したりとなかなか難しい時代だったかと思いますが、それだけの価値観ではない人達も居たということなのでしょうか。現代の日本ではあまり考えられないことですが、安心安全なことがあまりない時代には致し方ない事だったのでしょう。そう考えると問題もあるけれども、少しずつでも時代は変わっているという認識に、なるのかなぁと、そう思うわけです。

 

 

乙嫁語り 11巻 (HARTA COMIX)

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超解読 乙嫁語り ?中央アジア 探索騎行? 三才ムック vol.930

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