もののけ姫の中での好きなシーンの一つに戦闘に備えた猪たちが顔に泥を塗っていく描写があるんですよね。いよいよこれから決戦だ!もう止められないぞ!フィナーレだ!ってなのに近い感じがしてとてもワクワクするのです。そもそもイノシシはヌタ場と言う泥水を浴びるところがあって、体温調節やら蚤虱の類を駆除するのにも使っているようで、その泥水を事前に塗るのはある種の正しい行為なのかもしれませんね。
さて、今回は「罠ガール」の3巻が発売されていましたので、Kindleでポチって読んでみました。罠ガールは農業をする女子高生たちが害獣駆除の目的で狩猟免許をとって、生活のための狩猟を描いた漫画なのであります。
ただ、生きるのに必死な動物たちと、まさに生死をかけた戦いの場でもあるので、足のすくむような恐怖であったりを体験するのでしょうね。猟銃での狩猟であればまだ飛び道具的な武器があるけれども、罠猟はそういったものが無いので、トドメは別の方法でやらなければなりません。罠によって行動範囲が限られているとは言え、罠が壊れる可能性があるし、相手は死に物狂いで向かってくるので、その緊迫感たるや想像を絶するものになるのでしょうね。
いやはや、狩猟は体験してみたいひとつのアクティビティではあるのですが、ちょっとこういうのを見てしまうとビビリな私は怖気づいてしまいますね。亀五郎さんとかも罠猟で動物と対峙していましたが、ドメを刺したあとの手と声の震え感はリアルそのものなんだろうなぁ、と、安全なところから見てる私にも感じられるのでありました。気軽にできるもんじゃないね、覚悟が必要だね。
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