二段階紆余曲折

小並感満載で日常的なことを。

JSportsでフレッシュ・ワロンヌ 2019を見ました

あれだけフレッシュだった足がユイの壁と呼ばれる激坂を登ることで膝が笑うくらいになってしまう事がレースの名前の由来だとかそうでないとか。ハハッ、まじワロンヌ。と言ったりなんかしてますが、実際にゴールであるユイの壁は最大勾配で20%を超える激坂中の激坂なのであります。関東近郊で言うてみれば子ノ権現のラストがゴールと言う事になりますね。しかも200㎞のレースのラストの周回コースでユイの壁を3回登るって言うんだから頭おかしいですね、頭と足と心肺がおかしいですね。

 

ここ数年の結果はと言えば、モビスターの師匠ことアレハンドロ・バルベルデの4連覇の後の昨年にクイックステップのジュリアン・アラフィリップが勝利しています。つまり、名うての激坂ハンターが勝利しており、一撃のあるパンチャーが勝利しているのようですね。今年はここまで絶好調のアラフィリップが勝つのか、バルベルデが奪い返すのか、スプリンター系のサガンは実際のところどうなのか?はたまた別の勝者が現れるのか楽しみにしておりました。

 

 レースは終盤の周回コースにてミッチェルトンのアダム・イェーツやバーレーンのポッツォヴィーヴォなどが落車で脱落、最終周を前にサガンは失速などと有力どころが落ちていく中、役者のアラフィリップ、バルベルデなどは残っています。最終周にはいるとクイックステップはエンリク・マスのアシストからアラフィリップが万全の位置、そしてスカイのクウィアトコウスキーやロットのティム・ウェレンス、バルベルデ、フルサングもその後ろをキープと言った形でユイの壁へ向かっていきます。

 

そしてユイの壁を先頭で乗り込んだのはクウィアトコウスキーでしたが、前に出されてしまったかのような動きでペースは上がらない。最初のカーブでフルサングが前に出るとそのまま少しリード。アラフィリップは後ろのバルベルデを常にチェックしながら出し切らずに追いかける展開になりました。フルサングがさらにリードを広げるとアラフィリップはバルベルデを気にして2度、3度と後ろを振り返り、もうバルベルデが付いてこれないのを確認したのにちに猛然とアタックしてフルサングの後ろにビタっと張り付きます。

 

そしてアラフィリップは激坂のラストで再加速をすると一瞬のうちにフルサングの前に出ます。激坂が終わって緩斜面になってもアラフィリップがリードしていますが、フルサングも粘りに粘りアラフィリップの真後ろをキープ。最後はアラフィリップが若干コースを重ねるようにガードしながらのフィニッシュになりました。いやぁ、それにしても今シーズンのこの二人の争いはすさまじいものがありますね。3位にはUAEのディエゴ・ウリッシが入りました。

 

このままアラフィリップはバルベルデの4連覇を超えることが出来るのか?それが今から楽しみでなりませんね。

 

Cycle*2019 フレッシュ・ワロンヌ
 
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  • 発売日: 2020/02/06
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